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伝説のプロレス団体UWFインターナショナルでデビューして、キングダム、リングス、PRIDEと渡り歩いた日本格闘技の生き証人金原弘光が格闘技界黎明期を振りかえる。今回のテーマはU系平成のベストバウトは高田延彦vs北尾光司!です!




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――金原さん! 平成もいよいよ終わるということで平成のU系ベストバウト5をお聞きします!

金原 いやあ、U系と言っても、俺が試合をした団体でもUインター、リングス、キングダムといろいろあるからねぇ。まずはUインターから選ばせてよ。

――わかりました! 

金原 まずはなんといっても高田(延彦)さんの北尾光司戦だよね。北尾さん、お亡くなりになってしま
ったけど……。

――ビックリしました。55歳とまだ若いのに。

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金原 北尾さんは身体が本当にでかくて動けたし、雰囲気を持っていたよね。高田さんと試合をやったときに、北尾さんの若い奴らもセコンドとしていっぱい来てたんだよね。俺らも「もしかしたら乱闘が起こるんじゃないかな」って何が起きてもいいように備えてたんだよね。それぐらい緊迫感はあった。

――Uインターに参戦した北尾さんは初戦で山崎一夫さんに勝つじゃないですか。

金原 あのときは北尾さんは若い奴は引き連れてこなかったし、要はUWFスタイルの試合だったわけだよね。高田vs北尾戦のことは後日いろんな関係者が裏側を明かしてるけど、若手としてはそんなことは知らなくて。競技の試合だと思ってたんだよね。

――真剣勝負だと。試合直前までルールで揉めてましたよね。

金原 揉めていた話は聞いたんだよね。北尾さん側の要請で3分5ラウンドでやることになったって。北尾さんからすれば、その方が引き分けにしやすいってことだよね。これが30分一本勝負とか15分一本勝負だったら、あきらかに引き分けなんじゃないかなってファンには見えるでしょ。

――たしかに当時の大一番で30分一本勝負と発表されたらドローになっちゃうのかなと思いますよね。

金原 でも、ラウンド制だと引き分けでもありなのかなって思えちゃうから。

――ただ、無制限一本勝負からの変更を発表したのは大会途中なんですよね(笑)。

金原 お客さんも「あっ!」って思っちゃうよね(笑)。真剣勝負だけど、北尾さんは引き分けに持ち込みたいんだなって当時は思った。

――金原さんはそれでも剣勝負でやると思ってたんですか?

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