アメリカのインディプロレスの“現在”を伝える連載! アメリカインディープロレス専門通販「フリーバーズ」(https://store.shopping.yahoo.co.jp/freebirds)を営む中山貴博氏が知られざるエピソードを紹介していきます! 今回のテーマは「マイケル・エルガンはすべてを失ってしまったのか」です!



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新日本プロレスの内藤哲也が、2月16日から3日間、アメリカ中西部のインディー団体に単身参戦した。オハイオ州デイトンのWrestling Revolver、イリノイ州シカゴのAAW、イリノイ州エドワーズビルのGlory Proの3大会。AAWシカゴ大会では、サミ・キャラハンとメインで対戦して、日本同様アメリカのファンからも大歓声を受けた。

一方、当初は参戦予定がなく、サプライズ登場に盛り上がるはずだった元AAW王者に対して、観客たちは容赦ない罵声を浴びせた。そのレスラーとは、新日本プロレスの常連外人選手の1人として、日本でも活躍中のマイケル・エルガン。「ファック!ビッグ・マイク!」という罵声は、普段ヒールに対して浴びせられるものとは全く意味合いが別だった。

先日「新日本プロレスとの2年の契約延長が結ばれた」とレスリング・オブザーバー紙で報じられたばかりのエルガンだが、昨年末から自身が所有する団体で起きた“性的暴行問題に対しての対応の悪さ”が米マット界で激しい非難を受けている。

折しも今、世界中でセクハラや性的暴力を告発する「#MeToo(私も)」運動が盛んになっている真っ最中だ。これは、米ハリウッドの映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインが起こしたセクシャル・ハラスメント問題により、彼から被害を受けた女優アリッサ・ミラノが、自分以外にも性的被害を受けたことのある人たちに向けて「Me too」と訴えて欲しいと、2017年10月にTwitterで呼び掛けたのが始まりだった。

SNS上でセクハラ被害を告白したり、被害者に共感した人たちが「#MeToo」というタグを付けて、セクハラ撲滅のために戦っているのだ。すでに次の「Time’s Up (時間切れ)」運動も今年の1月1日から始まっているそうだ。こちらは「性的暴力に沈黙をしている時は過ぎた」という意味が込められているという。

そういったフェミニズム運動が活発になり、米マット界も含めて世間はかなり敏感になっている。騒動により、出場を取り止めにされたり非難を受けているエルガン自身が、今回、この告発した被害女性を逆に訴えるまでに至っている。何が起きているのか、この騒動を追ってみることにした。

ミズーリ州セントルイスに住むプロレスファンの女性、モーゼス・マローン(Twitter名)が、エルガンが所有する団体Glory Pro所属のレスラー(練習生)、ショーン・オーリンズから性的暴行を受けたとされるのは2017年3月22日のことだった。


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