僕の大学生時代の活動のことを書いた本が12月20日に出版されました。
「TOKYO ROCK BEGINNINGS」君塚太著(河出書房新社2000円)
松本隆・細野晴臣・高橋幸宏さんなどのビッグネームたちと一緒に作り上げた日本のロックの曙時代の話です。
著者の君塚さんが、上記のビッグネームと僕を含め10人にロングインタビューをしてくださり、この時代を僕もともに過ごした「慶應風林火山」というクラブの活動と、その時代のとても東京のある文化のエッジを切っていた我々の感覚を描き出してくれました。
...今でも信じられないくらいの出来事なのですが、学生時代にコンサートやイベントやダンスパーティーなどをともに作り、一緒にロックミュージックを謳歌していたいわば仲間内の人間たちがその後の日本のロックミュージックを代表する時代の担い手になったなんて、今から振り返るとすごいことをやっていたんだなと改めて思います。
でもその渦中の学生時代はそんなこと何も思っていなくて、なんか面白いことやろう、新しいことやろう、って単に好奇心のなせる業だったんですが、それを君塚さんが掘り返してくれました、君塚さんありがとう。
僕の今の関心は主にはアニメとサブカルとその2次利用とその結果としての2.5次元ですが、アニメに触れる前にロックにはまっていた時代があり、その当時も自分の関心に向かってこんなに集中して動いたんだな、おもしろいな、その方法論は今と何にも変わってないな、と思うのです。
日本のロックの黎明期に関心のある方、松本隆の詩が好きな方、高橋幸宏や細野晴臣の音楽に関心のある方、60年代という時代に興味のある方もぜひ読んでみてほしい、です。
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