片岡義朗ブログ

再掲「イビチャ・オシムさん」広瀬友祐くん2013/07/04@代官山パッション

2016/10/25 08:44 投稿

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2013/07/04

1:00 pm

広瀬友祐くんとオシムさんのことを話した。
「マグダライブ」楽屋,
元サッカー選手の広瀬友祐くんとサッカーの話していて定かでない記憶に引っかかった。

イタリア戦おもしろかったね
足元で勝ってましたね
今まで見た日本代表の試合で僕は一番面白かった
片岡さんいつ頃からサッカーみてたんですか、
東京オリンピックからだよ、
へえー、
オシムを見たんだよ、
エーッオシムさん選手で出てたんですか、
そう彼の凄いゴールを見たんだよ、
どことどこの試合ですか、
ユーゴと確かハンガリー…?

僕はまだサッカー人口が極端に少ない当時、
やすやすと手に入ったチケットを何試合分も手に入れ駒沢サッカー場に何度も通った。
その中で特別に強烈に印象に残った試合があった。
ユーゴスラビアとハンガリーの試合だったか、
相手はもしかしたら違うかもしれない。
ユーゴのセンターフォワードの選手が、開始の笛が鳴った瞬間、
自分でドリブルしそのままペナルティエリアに持ち込みシュート、ゴール!!
こんな事あり得るのか、という1点だった。
しかもその選手背がやたら高く体がでかく、どこから見てもとっても目立つ選手だった。

オシムさんが来日しやがて日本代表の監督に就任し,
顔と姿かたちをはっきり認識した瞬間、
ああの凄いゴールの人だと分かった、気がした。証拠はない。

イビチャ・オシム監督は東京オリンピックで
ユーゴスラビアの選手としてプレーした。
日本との試合で2ゴールあげた、とウィキぺディアにある。
僕の見た試合は日本戦だったのか、なんか違うような気がする。
でも笛と同時にたった一人で持ち込んでシュートするなんて
ヨーロッパ相手の試合ではとても出来るなんてありえないだろうし、
日本相手だったら誰にも触らせずにシュートできるぐらいの実力差があったのか、
と理屈では納得できるのだが。

3年ぐらい前、代官山の高級フレンチレストランで
オシムさんの隣の隣のテーブルで食事したことがあった。
その時、東京オリンピックでユーゴ代表で笛と同時に誰にも触らせず
一人でゴールを決めたのはあなただったですか、
その試合の相手はどの国だったのですか、
僕、その試合見てたんです、
ととっても話しかけたかった。
やんぬるかな、エチケット違反だろうと席を立てなかった。

誰か僕の疑問に答えてくれる人いないだろうか。

と、フェイスブックに書いたら、営業努力の素晴らしい俳優、兼松若人くんが調べてくれた。

事実は
1964年10月15日、東京オリンピック、サッカー競技、
グループBの一回戦(一次リーグ)、
ユーゴスラビア対ハンガリーの試合、
開始1分でイビチャ・オシム選手が得点している。
僕の記憶と一致する。
東京オリンピックで優勝したのはその対戦国のハンガリーだったので、
オシムさんは選手としてもすごい選手だったことがわかる。
僕は見ることの出来ないような一瞬を見ていた数百人の中の一人だった。

オシムさんが日本の代表監督としてメディアの前で発言するのを見るたびに、
かっこいいあの駒沢グラウンド、ユーゴ代表センターフォワードの勇姿を思い出していた。

遠い19歳の頃の東京オリンピック、
これで思い出にハンコ押して机にしまって置ける。

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