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コメント
「右傾化して見えるもの」の代表者を、仮にネトウヨとしましょう。彼らは右翼的なことを言いますが、同時にヘイトスピーチのような差別的言動もします。ここから考えると、彼らの行動は「自分の弱さ・劣等感・日ごろの不満」を、「国のため」という口実で晴らしているだけです。
また、政治家の中にはネトウヨを味方にしようという者もいます。今の世の中が右傾化して見えるとしたら、人々の悪しき部分が「右寄り」という形で表れているのでしょう。
ただ、海燕さんが自殺者を例に出したように、「戦争していなければ平和なのか?」という疑いは持っておくべきです。自殺の他にも、犯罪や天災が多い地域が平和だとは思えません。
さらに、いくら平和主義者が戦争はダメだと言っても、中国や北朝鮮に「核ミサイルを落とされたくなければ、毎年100兆円払え」と言われたらどうなるか。戦争を回避するために金を払うとしたら、きっと日本は平和ではなくなるでしょう。
また、戦争中であっても、全てが暗黒で不幸ということもないでしょうしね。
戦争を経験していない以上、「平和」について語るのは確かにどこまでも綺麗ごとな感は否めませんね。
対談でも語られているように、「戦争」の中にあっても「普通の市民達」が、突然悲劇の人たちになってしまったというように、彼らの日常について想像を膨らませること、卑近なものだと思わせることが、すなわち「戦争のアップデータ」なんだと個人的に思います。
然るに、そこの作業をせず、ドラマチックな「点」しか取り上げなかった戦後日本に対する、大きなうねりが今やってきているのかもしれません。それが「右傾化」と思わせる部分なのかもしれませんね。
それに対する対抗言説は、残念ながらその思考を放棄してきた現代日本には多分ないんでしょう。
無いからこそ、今からでも作り上げるしかないのだと思います。
それが出来上がったとき、真に「平和国家」と名乗れる国になれるのかもしれませんね。
私信:伊藤計劃氏著の「虐殺器官」は、リアルな「戦場感覚」を表現した作品だと思うのですが、読まれましたか?
「抑圧されたモノの復活」と「戦後日本の破滅願望」は、
佐藤健志氏が著書「震災ゴジラ」で指摘されてますね。
ニコ動でも「佐藤健志 ゴジラ」でキーワード検索をかけると
おおよその内容を語った動画がいくつか出てくるかと思います。
「戦時の死者と平時の死者」については
スタンダードジャーナル10月14日放送の005後半で
(http://www.nicovideo.jp/watch/1413802268)
ビョルン・ロンボルグ氏の
「戦場で死ぬ人間より殺人事件で死ぬ人間の方が、実は9倍多い」という発言を、
「戦争の持つロマン」については同放送の006前半で
(http://www.nicovideo.jp/watch/1413802274)
エドワード・ルトワック氏の発言を紹介する形で問題提起されています。
第一線の研究者達が問題提起している場所に
自力で追いついた海燕さんスゲエと、軽く戦慄しました。
(著者)
まだ何かきれい事の感がありますねえ。うーん。むずかしい。