ちょこちょこ時間を見つけてやっている『レイトン教授VS逆転裁判』がいい感じです。ランドル・ギャレットだとかラリー・ニーヴンだとか、昔から「魔法が存在する世界での本格ミステリ」は書かれてきたわけですが、その最新形といえるかと。

 いまのところ「ルールで定義できるかぎり魔法も本格ミステリの範疇で扱える」という基本を守った展開。結末で大逆転が待ち受けているそうなので、それが楽しみでもあり不安でもあり。まあ、とにかく粛々と進めたいと思います。

 さて、それはともかく今回は「友達づくり系ライトノベル」の話。最近、ペトロニウスさん(@Gaius_Petronius)のオススメを読んで『おれの彼女と幼なじみが修羅場すぎる』(俺修羅)と『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』(俺ガイル)の第一巻を電子書籍で購入しました。

 ほしいと思った瞬間には現物が手もとに来ている辺りが電子書籍の素晴らしいところであり、一瞬で入手できてしまいました。まだ読み終わってはいないのだけれど、何しろ読みやすさが命のラノベだからそれほど読むのに手間はかからないと思います。並行してほかのライトノベルも読んでいるので全巻を読み上げるにはそれなりの時間がかかるかもしれませんが。

 注目するべきは後半へ行けば行くほど評価が高くなっている『俺ガイル』。特に第6巻にいたっては59件のカスタマーレビューで平均が五つ星という異常なほどの高評価で、これは楽しみすぎる。いまの学園もののラブコメのなかでは最もホットな一作といえるのではないでしょうか。

 このジャンルの代表作といえば『僕は友達が少ない。』(はがない)になるのでしょうが、『はがない』は構造的にすでに佳境に入っていて、ここから先あまり長く続けると内容が歪むような気がしてなりません。

 何しろ『僕は友達が少ない』というタイトルにもかかわらず、主人公がすでにリア充を達成し、また自覚しているわけですから。この作品の完結をもって、このジャンルもまたひとつのクライマックスを迎えるかもしれません。

 それにしても、このジャンルは、そもそも「友達(仲間)がほしい」という欲望に応えているわけですが、ぼくとしてはそこのところに疑問を感じないこともありません。そもそも「そんなに友達がほしいか?」と思ってしまうわけです。

 これは『ONE PIECE』などを読んでいても思うことで、「そんなに仲間が大切か?」「孤独であることは悪いことなのか?」と考えてしまうのですね。それはたしかに友達とわいわい騒ぐのも楽しいけれど、ひとりでいることもそんなに悪くないんじゃないか、とぼくは思う。