世界各国で社会問題となっている飲酒運転は、ほんの小さな出来心がきっかけとなり、時には人の命をも奪ってしまう悲惨な事故に繋がってしまいます。メキシコでは年間1万5000人が飲酒運転により命を落としている状況があり、これを少しでも変えるために現地のライドシェアサービス大手・Uberがユーザーにとって実利のある形で強烈なメッセージを伝えた施策を公開しました。
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“Life Codes（命を救うクーポンコード）”というタイトルの施策は、過去に飲酒運転が原因で死亡事故を起こしてしまった車のナンバープレートをそのままUberで使用できるクーポンコードとして配布するという、構造的にはシンプルなもの。悲惨な事故を象徴する車のナンバープレートと、英数字の組み合わせで成り立つクーポンコードの類似点に着目したのです。飲酒運転が起きやすいバーやクラブにナンバープレートを掲載したり、InstagramをはじめとしたSNS上で広く拡散させることでお酒を飲んでしまった人が思いとどまり「今日は運転しないでUberで帰ろう」と思えるような行動変容を狙っているのです。
ユーザーにとってはもちろんのこと、社会全体にとって好影響をもたらすこの事例は瞬く間にさまざまなメディアによって取り上げられ、最終的に5400万ものインプレッションを叩き出しました。自社サービスの特長をしっかりと訴求しつつ、社会問題の解決に向けて取り組んだソーシャルグッドな事例でした。
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