期間限定で発売された“祖母専用マックフルーリー”は、多くの人が特別な存在として大切にしている祖母にスポットライトを当てています。CMでは「たとえあなたが祖母のことをおばあちゃんと呼ぼうが、おばあちゃまと呼ぼうが、なんて名前で呼ぼうが構いません。すべての祖母は素敵な食事の締めくくりには素敵なデザートが出てくるということを知っています」というナレーションとともに、さまざまな人種の若者が祖母と一緒にマックフルーリーを楽しむ様子が紹介されています。
動画自体はいわゆる王道と呼べる演出が詰め込まれており、一見すると大きな発見はないようにもみえますが、この商品そのものがマクドナルドにとってある意味では特殊な存在です。というのも、多くの人はマクドナルドに対し、友人との楽しい時間や家族とのささやかな休日の思い出などを思い浮かべがちですが、マクドナルドを“祖母と一緒に行く場所”として認識している人は少ないのではないでしょうか? 来店促進にあたり、家族の構成要因を細かく分解し、祖母という特定の人物に絞った商品開発と宣伝コミュニケーションを用いることで、新たな顧客ニーズを掘り起こそうと試みた意欲的な事例でした。