人口減少、地域・世代格差、単身世帯の増加など、さまざまな社会変化を伴いながら、日本はそのカタチを既に大きく変化させつつあります。今回発足したプロジェクトでは、「2030年、日本はどのような姿になっているのか」を念頭に置き、今後起こりうる社会変化やそれに伴う生活者の感情・行動の変化がマーケティングにどのような影響を与えるかについての分析を実施したものです。
さらに、YOMIKOでは今回のシナリオを活用して、企業の「ミライの課題」を抽出するコンサルティングサービスもあわせて提供することになっています。
2030年にキーワードとなる3つのテーマごとに、すでに起きている数々の兆しとしての事例やプロジェクト独自調査の結果を交えながら「ミライの課題」を抽出し、今後につながる「オリジナルシナリオ(見立て)」が用意されています。
1.【居】家にパフォーマンスを求める時代?!「イエナカ」をめぐる新たな兆し
例えば、心身ともに健康を保てる、社会とつながれる、イキイキし続けられる。人生の価値を自分でコントロールしたいニーズが台頭していると感じられるいま、特に長く過ごす家という“場・空間”が、自身の人生にどんな機能や役割を果たすかが問われる時代になってきています。そこで、家=ライフパフォーマンス向上の場と捉えたときに拓くマーケットに着目をしてみたといいます。
2.【食】料理や食事の概念が変わる・拡張する~シニアの食の兆しレポート
今後も高齢化が進行する日本では、過去の経験値から「シニア向け商品開発では、シニア扱いしないことが大事」ということは、すでに定説となってきています。では一体どこから着想すれば良いのでしょうか。「どんな食品を提供するか」だけではなく、「どんなふうに提供するか」「どんな価値を掛け合わせるか」など、食にまつわる概念を拡張しながら、これからを掴むための「兆し」を取り上げています。
3.【獣】世帯変化で生まれる注目セグメント「ペット」というパートナー
単身世帯をはじめとした世帯が多様化するなか、パートナー(伴侶)としての「ペット」に改めて注目が集まっています。自分や子どもと同等、同等以上に時間やお金を費やし、愛情を注ぐことが当たり前になったいまだからこそ見えてきた、マーケティング上の可能性について、4つの視点で切りこんでいます。
企業の具体的なマーケティング変革について考え始めるスタート地点として、また、「次の一手を打ちたいが、なかなか方策が見つからない」といった漠然とした悩みを紐とく糸口として、きっかけになりそうなマーケティングキーワードの抽出と提案の事例がありました。
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