業界や国、地域を問わずさまざまな企業が広告コミュニケーションを行う時期として知られているクリスマスシーズン。消費活動の活性化が図られる一大商戦期だからこそ、日頃貧困に苦しむ人々にとっては苦い思いが積もる時期であるとも言えるでしょう。カナダでは3人に1人の女性が満足に生理用品を買うことができない、いわゆる“生理貧困”に苦しんでいるというデータもあります。トロントに本社を構えるソーシャルに特化した広告代理店のPublicは、あえてクリスマスシーズンに生理貧困の実態にスポットライトを当て、視聴者から寄付を募るために架空の悪魔を描いた啓蒙キャンペーン公開しました。

啓蒙動画の中では、穏やかなクリスマスの夜を破壊しに来た迷惑な存在としてCrampusという架空の悪魔が登場しています。「わたしに会いたくなかったって? そりゃそうだよね。でも残念。あなたには幸せなんて相応しくない。わたしが相応しいのよ」と煽り文句を言い放ちながら画面に向かって語り続けるCrampus。「3人に1人の女性が生理用品を買うか、食品を買うかで迷わないといけないこんな世の中を変えるため、わたしはあなたたちからお金を奪いにきたの」と明言し、施策の最終的な目的はPERIODという生理貧困の根本的な解決を目指すNPOへの寄付であることを明かします。

どこか暖かく、幸せなトンマナのコミュニケーションが増えがちな季節においてあえてセンシティブなトピックをコミカルかつシリアスな雰囲気で描いた愚直な啓蒙事例だと言えるのではないでしょうか。

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