「薪男」は、安全に、どこでも、誰とでも焚き火コミュニケーションが可能になる、遊び心満載の高機能「薪型LEDライト」です。組み立て前は軽くてコンパクトなのに、組み立てると焚火を囲める大きなテーブルになるという機能を持った「六角テーブル」シリーズの生みの親である、TheArthの大熊氏。「もっとたくさんの人に、焚火に集まる体験をしてもらいたい!」と今回の開発がスタートしました。
今回発売する「薪男」に通ずるコンセプトは「六角テーブル」からきています。六角テーブルが解決した少しでも多くの人が焚火に近づける、コミュニケーションに参加できる状況を、さらに根本から作るというものになりました。
現代では、スマートフォンやソーシャルメディアの普及により、デジタルコミュニケーションが急速に増加しています。これにより、対面でのコミュニケーションやリアルな対話が減少し、深いつながりが難しくなることがあります。さらに、コロナ禍で追い打ちをかけるように、外出制限や飲食店の営業時間制限、イベントの中止やレジャー施設の一時閉鎖など、さまざまなシチュエーションで人と人が接するコミュニケーションの場が減らされてしまいました。
そんな中、コミュニケーションの場をつないだのが、エンターテイメントアクティビティであるキャンプ。キャンプはもとより、人と人が協力、接することが自然に生まれ、設営から食事を共に行い、火に集まって寄り添うことでリラックス、笑顔が生まれる最たるものです。最終的にキャンプしかアクティビティが許されないような状況の中で、今までにない経験としてキャンプの良さを実感された方が多くいたことでしょう。
この経験は、現代の課題であるリアルコミュニケーション減少への対策にもつながるのではと考えました。そして、みんなが集まって笑顔になる空間を作るためのツールとして「薪男」がアイコンになり、課題解決の一歩にできればと開発に至ったものです。
一方で、コロナ禍で爆発的に増えたキャンプ人口も徐々に落ち着き、ブームが終息し始めたと言われています。キャンプは大変、時間がない、他の娯楽の方が手軽、こんな理由から徐々にキャンプに行く回数が減ってきた初心者、ファミリーキャンパーも多いのが現状です。そんなキャンパーにこそ、焚火に集まる楽しさ、コミュニケーション空間としての価値を体験し続けてもらいたい、継続できるきっかけ作りたいという思いが「薪男」に込められています。
また、持ち運びできるポータブルバッテリーになるので、防災備品としてベッドサイドに置いておきながら焚き火モードを間接照明として利用することも可能です。
焚火の癒し効果は、こぞってYouTube動画がつくられるなど一般認知も広がりました。また、キャンプブームとともに盛り上がりましたが、実際に焚火をすることのハードルは高いもの。家に暖炉や囲炉裏というのも憧れるものの火を扱うため、小さいお子さんがいるなど、環境が整わないと諦めがちなところに、LEDライトという選択肢。
かなりこだわって作られた完成度の商品で、十分に癒し効果がありそうです。また、ポータブルバッテリーになるなど、焚き火再現以外の実用性も兼ねそろえています。とかく需要は波があるものですが、一度盛り上がった需要へ新たな選択肢の提案で、再度掘り起こそうという商品企画になっています。