近年、観光地と旅行者との間で良好な関係を築くために、旅行者へ持続可能性を意識させる「レスポンシブル・ツーリズム」の考え方が世界中で広まっています。 日本でも、2020年6月に観光庁と国連世界観光機関駐日事務所が「持続可能な観光ガイドライン」を初めて策定しました。
本プロジェクト実施前の調査によると、旅行前の体調管理に気をつけている旅行者は83%と判明。出発前や旅行中に体調管理することも、旅行者自身が行動に責任を持つことで持続可能な観光産業に貢献する「レスポンシブル・ツーリズム」の考え方につながります。
第1弾の施策では、全国のJTB店頭カウンター282店舗で、“飲んでカラダをバリアする”ボディメンテ ドリンクと、体調管理に関する情報を記載したパンフレットを「ボディメンテナンス習慣セット」として配布します。また、旅行関連インフルエンサーと連携し、ボディメンテナンス習慣についての対談やSNS連携における旅行者向けのキャンペーンも実施します。
旅行会社とヘルスケア企業のコラボレーションは一見異色のようにも思えますが、「旅行前は体調管理に気をつけたい」という消費者の気持ちに寄り添いつつ、レスポンシブル・ツーリズムという世界的な潮流も踏まえて企画されたプロジェクトとなっています。秋冬の旅行シーズンに合わせて実施される本施策は、持続可能な観光の考え方がより広まっていくきっかけになりそうです。