300年以上の歴史を誇り、伝統工芸品を中心とした生活雑貨を手がけると同時に、企業や地域などのコンサルティングも行う中川政七商店が、同社初となるコンペティション「地産地匠アワード」の開催を発表しました。「地産地匠」は、地元生産×地元意匠を表し、地元のメーカーとデザイナーの2者合同によるプロダクトを募集し、すべての受賞商品の販路支援まで行うアワード。継続的な生産と販売によって、産地のメーカー・デザイナーに利益が還元される仕組みを目指す取り組みとなっています。

昨今、伝統工芸業界は次世代の担い手不足や、IT導入の遅れから実店舗での販売に依存していることによって厳しい経営状況にある業者も多いと言われています。このアワードのポイントは、メーカーとデザイナーが協働してこそ生まれる新しいスタンダードの発掘と、受賞作の商品化・流通による産地の作り手・デザイナーへの還元を目指すというコンセプトです。

メーカーが持つ高い技術や、その地域ならではの素材。デザイナーの持つアイデアや生活者としての目線、そして美意識。同じ地域で、同じ風土で暮らしを共有するデザイナーとメーカーが協働することで新しいスタンダードとなるプロダクトが生まれる可能性が期待されるのとともに、受賞作は、同社が展開する全国約60店舗の直営店や、工芸メーカーのコンサルティング、流通支援事業等のノウハウを活かした支援が受けられます。

「日本の工芸を元気にする!」をビジョンとして掲げている同社。一過性の表彰イベントではなく、工芸界の課題解決や業界の活性化に繋げていこうとする「地産地匠アワード」は、まさにこのビジョンを体現した企画となっています。

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