画面に向かってスキップし、商品を手にほほえむ女性の動きや表情はとても滑らかで自然。「実在している人物ではない」と言われなければ気づかないほどのクオリティーではないでしょうか。
TV-CMをはじめとした動画・静止画などの広告展開において、出演者や演出などのクオリティが消費者の購買意思決定やブランドの独自性や世界観を打ち出す上で大きな影響を与えると言われています。そんな中、AI技術で生成したAIタレントの活用はクリエイティブの幅を広げ、新たな価値提供への期待が高まっています。
また今回のリニューアルに際して伊藤園では、プラグ社がパッケージデザイン用に改良した「商品デザイン用の画像生成AI」サービスのパイロット版を活用することで、パッケージデザインにもAIを取り入れています。
このデザインは茶葉の生命力を現したもので、デザイン開発段階でAIで生成された画像を参考に、イラストやデザインをデザイナーが作成しなおしたものが採用されています。AIを活用することで、短時間で大量の多用なアイデアの創出が可能となり、従来のデザインとは一線を画く鮮やかな色彩と視認性を最大限に引き出したデザインをあしらうことができたということです。
もちろんAIといえど万能ではありませんし、これまでにはなかったような新たなリスクも懸念されています。一方で最先端テクノロジーの活用の可能性が広がっていることも事実。今後の広告宣伝やPRにおいても各社がAIをどのように取り入れていくか、ますます関心が高まりそうです。
※1 2023年8月7日 16:00時点でAIタレントが出演したテレビCMは該当無し
使用データベース:CM総合研究所
表現データベース 調査対象CM:1,016,790件
観測エリア:東京キー5局、在阪民放5局(2016/11/20~)、BS民放5局(2016/11/20~)
インフォマーシャルCM、通販CM、販売告知CMは、データベース入力対象外
AIタレントの定義:AIで生成されたキャラクター設定があり、タレント活動をおこなうもの
※2 AI modelや背景などを生成したのち、デザイナー・クリエイターが微調整しています