同社では2022年に、60歳以上の親世代1000人と60歳以上の親を持つ子世代1000人の計2000人を対象とした「老い」に対する親子の意識や、親子間でのコミュニケーションの実態について調査を実施。
その結果、親世代の97.8%が「子どもの負担になりたくない」と答え、また48.4%が「子どもの前で元気なふりをしたことがある」と回答し、「子どもの負担になりたくない親心」が表れた結果に。また子世代の75.0%、親世代の81.6%が「親の老後について真剣に話し合った経験がない」と、互いの気遣いゆえに親の老後に向き合えないという実態が明らかになりました。
このイベントでは、それらの調査結果をポスターとして展示し、社会に対して「親のいま」に対する意識を啓発。親子でコミュニケーションする機会を増やすことで、いつか直面する介護への備えとして、今から準備することの大切さに気づかせてくれる取り組みになっています。また二子玉川の蔦屋家電と梅田の蔦屋書店では、それぞれの店舗のコンシェルジュが選んだ書籍をおすすめコメントと共に紹介します。
なお、プロジェクトの特設サイトでは、調査結果の詳細が見られるほか、実際に調査結果を見た親子の様子を描く特別動画が公開されています。調査自体は2022年の結果ですが、高齢化していく日本社会にとっては特に重要なテーマであり、今回の企画のように発信の仕方を変えることで、一過性で終わらせない施策にすることができることを示す好例と言えそうです。