この大会は、勝ち負けを重視するのではなく、子どもたちに競技の楽しさやチームプレーの大切さを知ってもらいながら、自主性を育むことを目的として開催されています。また、チームで戦うことへの意識向上をしてもらうために通常のバスケットボール大会のルールに加えて「全員均一プレールール」や「全員得点加算ルール」を採用しています。
そして何より監督やコーチが「怒ること」や「タイムアウト・ハーフタイム以外のベンチからの指示を禁止」し、子どもたち同士で選手交代や作戦を考え、戦っていくことで選手たちの自立を促しているのが特徴です。勝利主義の指導法が問題視される昨今、こうした大会を通して子どもたちだけでなく指導者や親にとっても新しい経験を体感できるようになっています。
今年、高校野球夏の甲子園において107年ぶりに優勝した慶応についても、「エンジョイ・ベースボール」の精神と、髪型にも象徴される自由な気風が話題になりました。スポーツの世界での昭和から令和への価値観のアップデートに関心が集まるなか、バスケットボールリーグの絶対王者の千葉ジェッツが掲げた「みんなが楽しい」バスケットボールを、実際に体感できる大会の開催。通常のルールに加えて、大会独自のルールを採用することで、プレーする子どもたちだけでなく、それを見守る指導者や親にも体験してもらうという点が素晴らしいです。ただ強いだけではない、千葉ジェッツの魅力をアピールする旨さが光る企画となっています。
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