復活祭の46日前から復活祭前日までの期間、イエス・キリストの受難をともに経験する目的で断食を行う四句節(英:Lent)は、カトリックと一部保守的なプロテスタントをはじめとしたキリスト教徒にとって重要な宗教行事とされています。現代社会では完全な断食を行う人はほとんどおらず、代わりに赤身肉を一切食べないことでイエス・キリストと受難をともにしています。そんな四句節の期間にキリスト教徒が罪悪感を覚えることなく食べられるハンバーガーを、エクアドルのハンバーガーショップが発売しました。
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四句節に節制されるべき肉はあくまでも牛肉をはじめとした赤身肉であり、魚や植物性たんぱく質の摂取は問題ないとされています。その慣習に則ったブラジルのJurgers Burger Conceptは、白身魚と野菜のみで作られたフィッシュバーガーを開発。“Blessed Burger(祝福のハンバーガー)”という名前が付けられたフィッシュバーガーは現地の料理番組やニュース番組で取り上げられることで、発売直後に完売しSNSでも大きな話題を呼びました。
いわゆるグルメバーガーの白身魚版という構造的にはシンプルな商品を宗教的な文脈に乗せることで新規性を加え、結果的に大きな売上を立てることに成功した事例でした。
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