1977年に創業し、1995年に初のファッションショーを行って以来、主に若い女性を中心に人気のランジェリーブランド「Victoria’s Secret」は、長きにわたって女性の美しさの象徴として存在感を発揮しています。かつてはアドリアナ・リマやミランダ・カーをはじめとしたファッションアイコンを擁していた同ブランドは、近年ありのままの美しさを受け入れそれを尊重するボディポジティブムーブメントにフォーカスしたコミュニケーションを打ち出しています。そんな転換期を象徴する活動の一環として公開された“Undefined(定義不能)”キャンペーンでは、人間の美しさは言語や価値観によって定義されるものではないというメッセージを打ち出しています。
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「セクシーであるということ。女性であるということ。それらは他人によって決められるものではなく、わたし自身が決めること」というキャッチフレーズに合わせてさまざまな人が出演する動画には、かつてVictoria’s Secretが描いてきた世界観とは一線を画しつつもクールでスタイリッシュな演出が散りばめられています。

時代とともに少しずつ変わる価値観と、それを発信する側であるブランド。その両者の関係性を機敏に捉えつつ適切な表現手法に落とし込んだキャンペーンでした。

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