「靴磨き文化の発信と発展」を合言葉に2018年に第一回目が開催された大会が、じつに3年ぶりに帰ってきます。今回の大会では1st RoundとFinal Roundの合計3大会を実施するほか、開催場所を東京2か所、大阪1か所に設けていて、会場で実際にイベントの熱気を味わえる機会が増やされています。また、それぞれの会場では競技以外に、靴磨きに触れるワークショップや靴磨き教室などのイベントも開催されます。靴好きはもちろんのこと、家族でも楽しめるイベント内容になっています。
エントリーした人から上限64名の出場者が2会場に分かれて1st Roundを行い、上位6名ずつ合計12名がFinal Roundへ進出します。審査はテクニカルポイント(靴磨きの基本的な技術)とプレゼンテーションポイント(靴磨きを通じた表現力)の2つに分けて、実施。テクニカルポイントに関しては約7項目を過去の大会優勝者やレザーに造詣の深い方が大会を通じて審査を行います。プレゼンテーションポイントは靴磨きを通じた魅力を約4項目に分け、審査を実施します。Final Roundでは一部オーディエンス審査も予定しており、来場者の一票も重要な審査のポイントになっていきます。選手が磨く靴はオフィシャルスポンサーから集められた新品の靴と道具を使用。選手はそれぞれ、靴を磨くクロスやブラシ等の愛用品を持ち込むことができます。
そして、大会出場者が掲載される「選手名鑑」も発刊予定なので、事前に出場選手の情報をチェックして会場で試合を観たり、交流したりすることができます。
靴磨きの日本一決定戦『靴磨き選手権大会 2020』決勝戦ノーカット動画
前回実施された2020の決勝戦動画においても、かなり詳細な実況が入り、大会の熱気が伝わってきます。また、今回すでにエントリー予定者のなかには、大会までの日々の練習内容や自分の戦略などを動画で残すVlogを始めるなど、すでに優勝を目指して動き出しています。
こんなマニアックな大会があることを知れる、そして大会の熱気を感じる動画が見られるのも、ネットの時代だからこそ。靴磨きの奥深さを知って、お気に入りの一足と靴磨きを体験してみたくなる人も出てきそうです。一見地味な職人技をエンタメコンテンツとして成立させることで、認知拡大・業界発展につなげる施策として有効な事例といえそうです。
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