20世紀を代表する報道写真家のロバート・キャパは、スペイン内戦や第二次世界大戦、第一次インドシナ戦争などにおいて戦地を取り巻く悲惨な状況を激写した伝説的な写真家として知られています。その写真は人々のリアルな表情と異様に近い距離感が組み合わされることによって強いメッセージ性を帯び、今なお多くの人の心を掴んで離しません。そんなキャパ氏初の常設展示会場がハンガリーのブダペストに登場するにあたり、常にリアルな瞬間を追い続けた写真家の実力とAI画像生成ツールの根本的な差を浮き彫りにしたCMが公開されました。
動画では“第二次世界大戦中に赤子を抱きながら警察と群衆に囲まれた坊主頭の女性”というキャパ氏の代表作の一つを、AI画像生成ツールで再現しようと試みても全く異なるシーンが生成される様子を紹介しています。状況描写を同じものにしても、人の心を揺さぶる瞬間はプロのカメラマンでなければ捉えることができないというメッセージと、キャパ氏の報道写真家としての執念を全世界に向けてアピールしました。
いかに便利なツールが世に普及しようとも、人間にしか実現できない表現があるということを「戦争と写真」という切り口で描いた施策でした。
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AIイラストの生成は自分もしたことがあるし、なんなら自分にとっては数少ない趣味とも言えるが、AIイラストでできることと本物の絵師や写真家だからできることは大きく違う。見た目が全て「画像」という似通ったものだから比べがちかもしれないが、根本的に異なるものだ。そんな自分だから敢えて言うけど、それらをどちらが上とか比べている時点で下だというのは理解した方が良い。比較するのは劣等感や焦り故だ。相手より上だと誇示しなければ安心できないなんて幼稚な考えはせめて小学生の時点で卒業すべきだ。この写真は本当に素晴らしいものなのかもしれないが、それを「AIでは再現できない」なんて余計なことを言うことで自ら価値を下げることはやめた方が良い。この写真を賞賛したいならば賞賛する言葉だけを並べた記事を書くべきだ。