新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)の世界的な流行から早3年が経ち、日本ではついにインフルエンザウイルスと同じ5類感染症と認定されました。海外でも日本同様その緊急性は日に日に下がってきており“ポストコロナ”と呼ばれる生活が定着したと言えるでしょう。しかし、ワクチンが開発され治療法があるていど見通しが立った現状でも、今なお苦しみ続ける人がいるということは忘れてはいけません。ヨーロッパでCOVID‑19の後遺症と戦う患者の啓蒙活動を行うNPO・Long COVID Europeは、その実態をゲームで表現することで若者の関心を得ることを狙った施策「Long COVID Mode(長引くコロナモード)」を公開しました。

施策は、The Witcher 3、マインクラフト、エルデンリングなど世界中で大ヒットを記録したゲームの改造データ(以下MOD)を開発し、それぞれのゲーム内でプレイヤーが操作するキャラクターがCOVID‑19の後遺症と同じような症状に苦しんでしまうというもの。意図的に作られたハードモードとも呼べるこのMODは、たとえばスタミナの回復速度が遅くなってしまったり、遠距離攻撃の照準が定まりづらくなったり、視界不良によって画面の一部が暗くなってしまいます。

コロナが明けたと言ってもその存在がなくなったわけではなく、現在もさまざまな症状と戦い続けている人がいるというメッセージをゲーマーを中心とした層に向けて発信した啓蒙事例となりました。

その他のCSR事例についてはこちら
https://predge.jp/search/post?genre=28
会員登録、メルマガの受信設定はこちら
https://predge.jp/

RSS情報:https://predge.jp/273156/