代表の伊藤梨沙子さんは、10代の頃から芸能活動をし、学費や生活費のためにさまざまなアルバイトを経験してきたなかで、芸能界はスケジュールが突然決まることが多く、周りからの理解を得るのは難しいものだったそうです。また、コロナ禍においてエンタメの業界は長く苦境のなかにあり、本業も、アルバイトも失って廃業するケースも少なくありませんでした。コミュニケーション能力の向上や自分の新たな一面の発見、特技をサポート内で発揮するなど、自己成長につながることもあって、それは芸能活動に通ずるものがあると感じたこと、芸能活動との両立のしやすさを感じたことが今回の起業のきっかけとなったそうです。
うたのおねえさんやおにいさんがお家にやって来て、歌やダンス、演劇などのエンターテインメントを通じて子どもたちの感性を育み、子どもたちにワクワクをお届けするFlutty Ketのベビーシッターサービスは、ありそうでなかったサービスのかけ算効果を生みそうです。また、エンタメ業界を知るシッターだからこそのサービスとして、撮影現場や楽屋、撮影場所付近でのサポートや子役の送迎、レッスン等の付き添い、プロのダンサーによる自宅でのダンスレッスン、声優・俳優による朗読練習や発声練習など、さまざまな希望に寄り添えるよう、キャストのスキルを事前にヒアリングし、それらを取り入れたサービスの提供を予定しています。
コロナ禍で失ったことも多かったですが、こうした新しいサービスが生まれるきっかけにもなったのだと思うと、やはりピンチはチャンスとして、どう前向きに転換できるかが鍵となるように思える、そんな事例となりました。