「ロスへ、お前が生きていたら今日が50回目の誕生日になるな。一緒にビール片手に祝えないことが残念だ。小さい頃一緒に過ごした公園での思い出や、学校での数えきれない思い出を笑いながら語り合いたかった。お前はいつだってグループの中心で、みんなの人気者だったな。あの日、きっとお前が思っている何倍もの人が悲しみに暮れていたよ。今のお前が安らかに眠っていることを祈っている、なんてことを俺が言ったらお前が返してくる言葉くらい想像つくよ、なんて言ったって親友だからな」
「お母さんへ、もうあれから30年も経つけど、未だにあなたのことを思い出します。鏡を見るたびに、この平らなお尻はお母さん譲りなんだってうんざりすることだってあります。冗談はさておき、あなたは本当の意味でわたしの半分を構成している人です。わたしが自分自身を知るということはきっとあなたのことも知ることと同義なのでしょう。お母さん、辛かったね。怒っていないからね。今までも、そしてこれからも愛しているよ。これからも見守っていてね」
「愛するあなたへ、もし2人で過ごした最後の瞬間をもう一度やり直せるなら、わたしがあなたをどれだけ愛しているか伝えたい。あなたが最後にわたしと娘のことを愛していると言ってくれたあの日の数週間前から会話していなかったけど、あの時のわたしは怒っていただけであなたのことを愛していないなんて思ってもいなかった。あなたのことが恋しくて仕方がない。どれだけ生活がゆっくり元に戻ろうと、もうあなたに会えない事実は変わらないし、あなたを失ってから1年経とうとしていることも信じられない。わたしはあなたをこれからもずっと愛しています」
生々しくも切ないメッセージの左下にあるQRコードを読み込むと、遺族や近しい人への手紙を書ける仕組みになっており、自殺がいかに周囲の人生に影響を与えるかということを訴求した企画になっています。
コメント
コメントを書く