カタール政府だけでなくW杯の運営元であるFIFAも対象としたメッセージは、冒頭「W杯の開催国カタールでは、LGBTQ+であるということ自体が罪になります」という核心に触れます。
続いて、「わたしたちは世界中で愛と平等の実現を目指すAll Outです。今回のワールドカップを運営しているFIFAに向けてカタールにおけるLGBTQ+の人権を訴えようと思ったのですが、実際にカタールで抗議をすることは現実的に不可能なので、バーチャル世界で思う存分声を上げました」とナレーションが流れます。
抗議の舞台となったのは、オンライン上のゲーミングプラットフォーム「Roblox」で、そこでFIFAが提供している「FIFA World」において、18人のキャラクターがそれぞれ1文字ずつアルファベットが書かれたTシャツを着用し、一堂に会すことで“FIFA UNPLAY THE HATE(FIFAよ、ヘイトを無くせ)”という強烈なメッセージを表現しました。
一般ユーザーも参加できるオープンなゲーミングプラットフォームを活用することで、実際に抗議することが困難な地域であってもしっかりとメッセージを伝えることに成功した事例でした。