デンマーク国内に180もの支店を構える大手不動産会社Homeは、家を購入するという大きな決断をより慎重に行う機会を顧客に提供するために、内見そのものを宿泊体験に変える施策を開始しました。数十分という限られた時間ではなく、購入を検討している家で丸1日過ごす機会を作ることで購買時の納得感と満足度の向上を狙っています。
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施策の概要を伝えた告知動画は「家を買うということは人生において金銭的に最も大きな決断です。たったの20分ほどで、こんな状況までを想定しなければいけません」というナレーションとともに、柵越しに吠えてくる隣の家の犬や、早朝に大きな音を立てながらゴミを回収する業者、夜通し鳴り響くダンスミュージックなど、住みやすいとは言いがたいようなシーンの数々を紹介します。
そこで、家そのものだけでなく周辺環境の実態を正しく把握してもらうためにHomeがはじめたのは、空き家を丸々ホテルにしてしまうサービス。内見希望者はホテルに宿泊するのと同じように予約をし、Homeのスタッフから鍵を受け取れば、あとは予約した任意の日時に購入を検討している家に宿泊できるというものです。
宿泊そのものを良質にするため専用のアメニティも用意されており、通常の内見の何倍もの時間をかけて家と近隣の環境を見極められることに加え、一連の行為をホスピタリティ溢れる体験に昇華させたことで高額な買い物に納得感を与えることに成功したようです。
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