家の庭先で焚き火を囲みながら語り合う5人が登場するバージョンでは、突然周囲の草木がざわつきはじめたかと思うと複数のパティが襲いかかってきます。宙を舞うパティに身構える男女のグループですが、どうやらパティの目的は違うところにある様子……。
「炎あるところにワッパー(同社を代表するハンバーガーの商品名)あり。炎あるところに、深い味わいあり」というナレーションが流れると、パティは一斉に焚き火のなかに飛び込んでいき見る見るうちにワッパーへと姿を変えます。直火焼きという特長を炎というモチーフで描くことで、バーガーキングならではの調理方法を表現しています。
恋人と破局したあとに思い出の品を燃やそうとしている男性が主人公のバージョンでも、同じように空飛ぶパティが襲いかかってきます。まだ悲しみと向き合うことすらできていない男性をよそ目に、炎のなかへと飛び込んでいくパティを映しながら、「ワッパーはあなたの感情のことなんて知りません。なぜなら、ワッパーの目的は炎に焼かれることだから」というナレーションが流れ、そして野菜やバンズに包まれてワッパーへ変貌を遂げるのでした。
炎というビジュアルを大々的に活用したCMは、直火焼きという特長だけでなくワッパーそのものの訴求を行うことに成功したようです。