いま、動き出そう
「僕たちは、ある日気づいた」。そんなナレーションと共に、外出自粛前の何気ないひとときが、次々と映し出されていきます。
家族や恋人、友人同士でイベントに出かけ、幸せそうに笑い合う人々。そんな彼らの時間を、まるで自分のことのように懐かしく感じながら、このムービーの世界観に惹きこまれていきます。
そして、「当たり前に大切な人と過ごしたり、当たり前に映画やコンサートに行ったり、当たり前に笑うことが、全然、当たり前じゃなかったことに」。この言葉が、外出自粛を続ける私たちの心に、共感を呼び起こします。
そんな私たちに、このムービーはさらに言葉を投げかけます。「だからこそ、いま動き出そう。僕たちに、笑顔や勇気をくれたものを失くさないために。いつか、どこかの映画で憧れた、おそらく今までで、一番ロマンチックな方法で」。
ポジティブな展開にワクワクしていると、絶妙なタイミングで『Drive in Theater 2020』プロジェクトのタイトルが表れました。「車に乗りながらエンターテイメントを楽しむドライブインシアターを、2020年にリブート」。この一言で、このプロジェクトに対する関心が急速に高まっていきます。
笑顔をつないでいくために
ここからは、イベント開催について多くの人々が懸念する新型コロナウイルスの感染対策について。
ドライブインシアターでは、ソーシャルディスタンスを保ちながら車の中で楽しめるので、まさに現状にふさわしい鑑賞法であることを伝えています。
さらに、参加するだけで寄付もできるそう。こうした説明の場面では、シンプルなイラストを用いることで、大切な情報が頭にスーッと入ってきます。
そして、「僕たちの時代の楽しみ方は、僕たちみんなでつくろう。当たり前だったかけがえのないものを守るために。笑顔をつないでいくために。今こそ、ドライブインシアターをつくろう」と、最後まで力強いメッセージを投げかけたラストシーン。過去に開催されたドライブインシアターの映像を流すことにより、多くの実績を持つプロデュースチームであることも伝わってきます。人々の琴線に触れる言葉や映像にこだわることによって、説得力を高めることに成功している事例でした。
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