ビュロ菊だより

<菊地成孔の日記 2024年2月19日~25日記す>

2024/02/26 10:00 投稿

コメント:20

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2月19日(月)

 

精神科外来にゆく。もう外来で世間話をするだけになって10年目だが(分析をやめたのが50歳の時だったんで)、先生がテーラースイフトの名を出したのでものすげえびっくりした笑。

 

「えええええお好きなんですか?笑」と聞いたら「いや、偶然グラミー賞見てたんですよ」と言ったので「でも、初めて知ったわけではないですよね?笑」と言ったら「そうですね、もう随分前からねえ。自分の失恋の歌ばかり歌ってますよねえあの人笑」

 

「今年の受賞曲は、さすがに失恋の歌じゃないんですよ笑」

 

「え?なんの歌なんですか?」

 

「自分の娘が遺産相続についてクレームつけてきた。みたいな歌で笑、変わらず赤裸々なだけなんですが笑」

 

「へえー。でも、音楽的にはあれって、、、、新しくは、、、ないですよね?」

 

「はい。全然。アメリカの女性シンガーはもう渋滞がかなり長びいてますよ。映画のが新陳代謝ある方ですかね」

 

と、ここからAIの話になり、俄然盛り上がって長くなった(症状に苦しんでカウンセリングを待っていた患者の皆さんスンマセン笑。それでも僕、10分以内で出るようにしてるんですが)。

 

先生はAI否定派、というか脅威派で、僕はワクワク派だ。

 

「僕ぜんぜんウエルカムです。少なくとも音楽に関しては。最近、レトロスペクティヴばっかりなんで、流石にメンタルに悪いですよ」

 

「ほう、、、、制作した過去を思い出す?」

 

「それもなくはないですけど、過去はそんなに苦くないですね。それよりも、前に進みたいみたいです。前方の誘惑力のがはるかに強いですね」

 

「まあ、それは健全ですよね笑」

 

「だから、どの作業にもAI組み込ませるとワクワクするんで、全部に噛ませてます笑」

 

「なるほど~。菊地さんらしいですね。未来が、というか、ディストピアが怖くないわけね。ハイの力で無理やり突破してるんじゃないでしょう?」

 

「それはもうないですね笑。身体作りから慎重にやってます」

 

「ああ、AIがどれだけ進化しても、即興演奏は残るということ?」

 

「いや、僕、それもAIでいいです笑」  

 

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コメント

userPhoto 菊地成孔
(著者)

>>16

 いやいや笑「ハイだけで突破」してたんで、パニック障害になったんで笑、慎重派で良ろしいんじゃないですかね笑。

 ラカンは難しいですよ。僕もほとんどわかりません笑。「ただの夏」は名曲ですよね。ご指摘の通り、ジャスアスを基本にしています(ちなみに「色悪」もそう)

No.18 1ヶ月前

大河に関しては「岸辺露伴」とは思わなかったけど菊地さん意識してるのかなぁとずっと思っていました。なので喫煙所の下り面白かったです。大河のお話が終わった後のゆかりの地を訪ねる時のピアノ担当林さんだし。川島雄三も好きなのですが成瀬幹夫は如何でしょう?「女が階段を上る時」が大好きな映画の一つです。

No.19 1ヶ月前
userPhoto 菊地成孔
(著者)

>>19

 「口はばったい」という日本語がありますが、よく言われるんですよ。今年の大河の発注に「岸辺風」というのは(これは勿論、僕が受注するときに儲けるやつなんで、持ち回りなんですけど。っていうか、高い確率でそんなオーダーないと思いますけどね笑)。まあ、アレの林さんは単に林さんにファンが多いという事でしょうけれども。

 成瀬は大好きですよ。女が階段を登る時は、いわゆる代表作ですよね。それこそ川島との合作があります「夜の流れ」っていうんですけど、戦中世代を成瀬が、戦後世代を川島が担当している、変わった女性群像劇です。

No.20 1ヶ月前
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