2月19日(月)

 

精神科外来にゆく。もう外来で世間話をするだけになって10年目だが(分析をやめたのが50歳の時だったんで)、先生がテーラースイフトの名を出したのでものすげえびっくりした笑。

 

「えええええお好きなんですか?笑」と聞いたら「いや、偶然グラミー賞見てたんですよ」と言ったので「でも、初めて知ったわけではないですよね?笑」と言ったら「そうですね、もう随分前からねえ。自分の失恋の歌ばかり歌ってますよねえあの人笑」

 

「今年の受賞曲は、さすがに失恋の歌じゃないんですよ笑」

 

「え?なんの歌なんですか?」

 

「自分の娘が遺産相続についてクレームつけてきた。みたいな歌で笑、変わらず赤裸々なだけなんですが笑」

 

「へえー。でも、音楽的にはあれって、、、、新しくは、、、ないですよね?」

 

「はい。全然。アメリカの女性シンガーはもう渋滞がかなり長びいてますよ。映画のが新陳代謝ある方ですかね」

 

と、ここからAIの話になり、俄然盛り上がって長くなった(症状に苦しんでカウンセリングを待っていた患者の皆さんスンマセン笑。それでも僕、10分以内で出るようにしてるんですが)。

 

先生はAI否定派、というか脅威派で、僕はワクワク派だ。

 

「僕ぜんぜんウエルカムです。少なくとも音楽に関しては。最近、レトロスペクティヴばっかりなんで、流石にメンタルに悪いですよ」

 

「ほう、、、、制作した過去を思い出す?」

 

「それもなくはないですけど、過去はそんなに苦くないですね。それよりも、前に進みたいみたいです。前方の誘惑力のがはるかに強いですね」

 

「まあ、それは健全ですよね笑」

 

「だから、どの作業にもAI組み込ませるとワクワクするんで、全部に噛ませてます笑」

 

「なるほど~。菊地さんらしいですね。未来が、というか、ディストピアが怖くないわけね。ハイの力で無理やり突破してるんじゃないでしょう?」

 

「それはもうないですね笑。身体作りから慎重にやってます」

 

「ああ、AIがどれだけ進化しても、即興演奏は残るということ?」

 

「いや、僕、それもAIでいいです笑」