チェット・ベイカーの映画(以下「チェット映画)って、そんなに作りたいんですかね。「レッツゲットロスト」1本あればそんで映画史的に充分だと思うんですが、ついこないだ、中年クライシス丸出しの(頑張れよ!オレの7こ下なのにクライシス丸出し!あれ絶対「6歳の僕が大人になるまで」で壊れたと思うんですが、7こ下って、70年生まれなんですよ。1960年代を「ギリで」知らない、っていうのは、中年になってから苦しそうな感じがするんですよね。「ギリで」が重要なんですが。僕と同いのタランティーノはムッチャクチャに元気ですからね)イーサン・ホークが「ブルーに生まれついて」っていう、かなりギリギリのチェット映画作って、主演もして、あまつさえ「マイファニーヴァレンタイン」まで歌っちゃったのね(しかもオリジナルキーの半音下で・泣笑)。
<菊地成孔の日記 / 令和元年9月3日午後8時記す>
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コメント
コメントを書く(ID:587426)
リンクレイターがイーサン・ホークを破壊したっていう見立ては面白すぎですね。笑
マイルス・アヘッドの珍作ぶりはもっと知られてもいいと思います。
カーチェイスのあたりなんかもう、80年代に量産された黒人&白人のバディものアクションムービーみたいなノリでしたしね。
マイルス『ちょっと一歩下がれ』
新聞記者が下がる。
マイルス無言でパンチ。
みたいなやりとりとかもいかにもそんな感じだし。
むしろそっちの方向に突き抜けていたら別の意味で傑作たり得たかもしれません。
いわゆるミュージシャン伝記映画で菊池さんが傑作!最高!面白い!と思っている作品はなんですか?
(ID:587426)
すいません、菊池さん ではなく 菊地さん でした。申し訳ありません。
(著者)
>>11
菊地か菊池かはどっちでも良いです(笑)、最近は、一つの書き込みに混用されていたりもするし(笑)
「マイルスアヘッド」が証明したこと、と云うのは、「マイルスファン、と云う人々は、マイルスを素材にした大火傷と向き合うこともできない憧れ組の人々」と云う事だと思います(笑)。まあ、拳銃ぶっ放してギャング団と闘うのは、まあ良いとしても(笑)、ドンチードル、tたんとビッコ引いていると云う(笑)、作品のバランスを欠いた、無駄な考証ここにありだと思います(ビッコ引いたままアクションするからね・笑)。
ミュージシャン伝記映画で、僕が感心したのは、ペトルチアーニのドキュメントと、意外にグレングールドのドキュメントですね。悪い意味で強い作品_(物凄く暗い)は、ホイットニーヒューストンの伝記映画です。