こいら のコメント

>>71
na85さんへ。
こちらこそ色々参考になるご意見をありがとうございました。
仮に土着なものに回帰するにせよ、この日本の自然の森羅万象にはカミ(英語で言うところのdaity)が宿っていてそのカミと世俗の人間の媒体としての天皇陛下や皇室があるというのも事実で、どうも宮崎アニメのなかには「自然現象や土着のものに対する造詣」や「自然の中に存在する宗教的なもの」に対しては造詣が見られるのですが、「カミの媒介者(祭祀王)としての天皇陛下(ないし皇室)」の存在をどうしても意識したくないような描き方をしている気がします。
特に、彼が王とか権力者を描く様子が、どうも「天皇陛下とは(大東亜戦争を引き起こした)邪悪な王様」みたいなトラウマから抜け切れていない気がします。「権力者=悪」という左翼の思考回路から彼は逃れられなかったのかな?とも感じているのです。
もっとも、日本の天皇陛下をはじめとする皇室の皆様が、いわゆる西欧の王様のイメージとは違う「ストイックさ」を持たれていることは間違いがないのです。それは例えば、AKB48やジャニーズやオスカープロモーションの女優の方々のような芸能人にも通ずる「カミと世俗の間にある人間のもつ『ストイックな姿勢』」とも無関係ではないと思うし「時には自然に翻弄され、時には自然から恩恵をうける我々日本人古来のストイックさ」とも無縁ではないような気もするのです。
天皇陛下という存在は権力を握っているのではなく、広く国民を総覧する存在であることは間違いがないし、おそらく「風立ちぬ」で宮崎駿はそのテーマに踏み込みたかったのかもしれませんが、彼の中にある「天皇陛下に対する違和感」を消すことができずに左翼の知識人やマスコミに嗅ぎ付けられてしまったのではないのでしょうか。
ううん、やはり私は宮崎駿をきちんと見てきた人間でもないので、どうしても彼の表現には感情移入できないんですよね…。
長文失礼しました。

No.76 128ヶ月前

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