M.O のコメント

>>45
「でも山中教授の時に思ったことですが、iPSは幹細胞系の技術に追いやられそうで、国からの研究費等が打ち切られそうでしたから、何らかの圧がかかっているのではと皆さんの嫌いな陰謀論とちょっと考えてみたりしています」

勝手な想像に過ぎないのですが、私はそれは無いと思っています。
まず、研究費打ち切りについて一旦言い渡されたのは昨年の夏頃であり、その際に山中教授は事の経緯を会見で述べて世に訴えています。
その後、『週刊文春』が北村滋内閣情報官と厚労省の女性役人との不倫疑惑を取り上げ、研究費打ち切りもその「関係」からもたらされたものではないかとの疑惑が報じられたためか、打ち切りは撤回されています。
もし圧力がかけられているのであれば、当然ながら山中教授は公の場で同様の訴えをされるでしょう。
隠しておく必要がありません。

また、山中教授がコロナ対策サイトを立ち上げたのは3月中旬過ぎのことで、政府がまだ緊急事態宣言どころか外出自粛要請すら考えていなかった頃なので、圧力をかける意味がありません。
そもそも緊急事態宣言自体、よしりん先生が指摘されたように、東京や大阪の知事と大衆の声に押されて政府が発さざるを得なかったところがありました。
仮に政府がその後自己正当化のためにも圧力をかけたいと考えたとしても、もうとっくに山中教授は自粛一辺倒の方に過激に傾いてしまっていたので、その必要がなくなっています。

そもそも山中教授がサイトを立ち上げた動機が「高齢者の命を守るために夢を犠牲にした高校球児たちの想いを無駄にしないこと」でした。
メディアでのお姿を拝見して感じるとおりの「良いお人柄」がうかがえますが、どうも今回はその「ピュアな感情」が前のめりになってしまっている感があります。
当初はネット上に氾濫するデマに左右されないように、科学的根拠に基づいた正しいデータを提供するのがサイトの基本方針だったのですが、いつしかそういう科学者としての態度よりもメッセージを伝えたいという感情の方が勝ってしまいましたね。
なので、「科学者・山中伸弥教授」ではなく「私人・山中伸弥」のサイトになっているのだと思うのですが、世間はそのように捉えないところが問題だろうと感じます。

No.78 48ヶ月前

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