希蝶 のコメント

少しお邪魔します。
>>97
 まず最初に、言はずもがなのことを記しますが、「大躍進」・「文化大革命」・「ポルポト派」なども同根なのでしょう。
 『銀河鉄道999』にも、「二重惑星のラーラ」という同じような趣旨の話があったように記憶しています。

 加えて、『戦争論2』に描かれている、向井千恵子さんの元夫という人は、自分が「正義」の立場であると思い込み、「戦犯の娘」という「巨悪」の象徴である妻を「断罪」したつもりになった、と解釈することもできるのかな、と思いました。
 こういう人たちは、「無自覚」に自分が「善人」であると思いこんでいて、自身に「誤謬」があるとは気づいていない。だから、他者を裁く権利があると「無意識」に思いこんでいる。だからこそ、「デビルマン」の牧村家の家族を虐殺する大衆のように恐ろしい。

 ナチスの党員が個々人としては普通の人で、ヒトラーの命令のもとでユダヤ人虐殺など残虐性を向きだしにする行動の源は、こんなところにあるのか、とも感じました。ナポレオン軍のスペインでの行為(「マドリード、1808年5月3日」)などについても。

 「十二国記」はアニメになったので、興味を持って文庫本を揃え、夢中になってよみました。このライジング投稿欄のどこかにも、(昔、別のハンドルネームを使っていた時に)安倍夫妻によんで欲しい本としておすすめしたいというような趣旨のことを投稿しました。
 峯王仲韃の話は、「風の万里 黎明の空」ですね。私の好きなエピソードです。
 そういう投稿をしている自分も、どこかで自分のしていることが善意にもとづいてやっていることだという勘違いや傲慢さがあるのかもしれないです(とりわけ、昔の投稿にはそれがあったように感じます)。「正義」を振りかざしている、あるいは「正義」など常識で論外だという前に、自己の行為を見つめ直してみる謙虚さが必要なのではないか、ということを、肝に銘じなければならないのでしょう。

 今号のコメント欄でも、少し出しゃばりすぎました。内省します。

No.98 62ヶ月前

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