おしゃまなロッタが初登場の桜日和3月23日屋外特別号の動画を2本アップしました親馬鹿ヤッシーですw。
はてさて、昨夜モスクワでウラジミール・プーチン大統領と習近平国家主席が会談しました。
膨大な物量の「報道」が流れていますが、逆に、こういう時は「速報」を順に追ってみると、見えてくるものです。
先日3月15日のTPP交渉参加表明の首相会見に於ける発言を「速報」で追って、同日20時過ぎにアップした時と同じく。
http://ch.nicovideo.jp/yassy/blomaga/ar159644
「だから、言わんこっちゃない!」3月15日「脱ニッポン宣言」w臨時号
では、再録しましょう。
中ロ関係「世界一重要」とプーチン大統領
【モスクワ共同】ロシアのプーチン大統領は22日、中国の習近平国家主席との会談の冒頭で「ロ中関係は世界政治で最も重要」と述べ、首脳会談の重要性を強調した。
3/22 20:58
戦略関係推進すると習主席
【モスクワ共同】中国の習近平国家主席はロシアのプーチン大統領との会談の冒頭「現在の中ロ関係は2国間の歴史上最も良い時期だ。共に戦略的パートナーシップをさらに推進し発展させたい」と述べた。
3/22 21:05
習氏、主権確保で協力求める
【モスクワ共同】中国の習近平国家主席は中ロ首脳会談で「中ロの全面的な戦略的パートナーシップでは互いの政治的な支持を強め、相手の国家主権や、安全に発展する利益を断固として支持しなければならない」と述べた。
3/22 22:33
中ロ、核心的利益で協力
【モスクワ共同】中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領は22日、首脳会談の成果として主権、領土保全、安全保障など「核心的利益」にかかわる問題で協力することを盛り込んだ共同声明に調印した。
3/23 00:27
中ロが覇権主義に反対表明
【モスクワ共同】中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領は22日調印した共同声明で「あらゆる形態の覇権主義と武力を背景とする政治」に反対すると表明した。
3/23 00:50
中東、北朝鮮核で共同歩調
【モスクワ共同】ロシアのプーチン大統領は22日、中国の習近平国家主席との会談後、シリアなど中東情勢や北朝鮮核問題で「共同歩調を取る」との考えを示した。
3/23 00:52
米ミサイル防衛を批判
【モスクワ共同】中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領は22日調印した共同声明で、米国のミサイル防衛(MD)計画について「一方的で際限のない配備」は認めないと批判した。
3/23 00:58
アジア包括する新安保提案
【モスクワ共同】中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領は共同声明で、アジア太平洋地域を包括する新たな安全保障の枠組みが必要との認識を示した。
3/23 01:06
エネルギーで協力強化
【モスクワ共同】中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領は共同声明で、石油、天然ガスの供給など、エネルギーに関する協力をさらに強化する方針を明らかにした。
3/23 01:21
石油供給拡大へ中国が融資
【モスクワ共同】ロシア通信によると、中国とロシアは22日の首脳会談の結果、ロシアから中国への石油輸出を大幅に拡大するため、中国が20億ドル(約1890億円)をロシアの石油企業に融資することで合意した。
3/23 01:43
揶揄・冷笑・否定・批判するのは簡単です。
が、それでは自由民主党の方針は全て否定する「ネトサヨ」、或いは民主党の(う~ん、流石に例証として「民主党」は余りにヘタレwで相応しくないかも知れないので原理原則主義の日本共産党にしましょうか)日本共産党の提案は全て否定する「ネトウヨ」と同じ穴の狢ですね。
「『あらゆる形態の覇権主義と武力を背景とする政治』に反対する」だなんて良く言うよ、って感想を多くの皆様が抱くでしょうが、でもね、我が日本は、この程度の科白すら、中国にもロシアにも北朝鮮にも、況(ま)してやアメリカに、一度たりとも言えないでいる「国家」なのですからね。
繰り返し申し上げているように、基本的構図として、2010年に工業生産額が世界1位に、2012年に貿易総額が世界1位になった中国を、アメリカとて無視出来ない状況が存在している訳です。
「数字」が全てなアメリカの経済界は、「眉中派」と言われようが何と言われようが、中国とは事を荒立てて欲しくないのですね。何処ぞの国の経済界と似ています(苦笑)。
尖閣諸島を巡って、事を荒立てて欲しくない、とワシントンは思っている訳ですし、更に踏み込んで申し上げれば、(この点に関しては何れ詳述する予定ですが)「集団的自衛権」の判断を日本に勝手にされては困る、とさえ考えている訳です。
然りとて、(当然の事ながら)中国に改めて貰うべき点は多々、存在する、ともアメリカは当然の助動詞「べし」で冷徹に捉えていて、その事も先刻御承知な中国は、米中関係の安定こそ世界平和の基本と、アメリカと握手をする一方で、(シェールガスの出現で、天然ガスを売り物とする自国の地位低下に焦燥感を抱き始めた)ロシアとも握手をするべく、モスクワの地を最初の「外遊」(まっ、物見遊山で出掛ける日本の政治家には「外遊」なる惹句がお似合いですが)ならぬ「ビジネス・トリップ」の場に選んだ訳です。
更に、舌を巻くのは、同日、国家副主席が眉中派の日本の経済界に対し、以下の発言をしている点です。
李副主席「日中が不正常な状態は共倒れ」
【北京共同】中国の李源潮国家副主席は22日の日中経済協会の訪中団との会談で、尖閣問題について「両国関係にかつてない混乱を生じさせた。不正常な状態は双方に不利益があり共倒れだ」と述べたことが分かった。
3/22 22:33
尖閣問題「解決に自信」と李副主席
【北京共同】中国の李源潮国家副主席は22日、日中経済協会の訪中団との会談で、沖縄県・尖閣諸島をめぐる問題に関し「難しい問題だが解決に自信がある」と述べた。
3/22 22:17
モスクワでの国家主席の発言と北京での国家副主席の発言が、ちゃあんと「連動」している訳で、悔しかったらやってみなはれ「ネトウヨ」さん、羨ましかったらやってみなはれ「ネトサヨ」さん、って感じかもね。
(ここで用いた「ネトウヨ」「ネトサヨ」は所謂、通常の意味合いでの用法ではなく、「保守派」「革新派」って意味合いですね、誤解なきよう)
なあんて元気を削ぐ話ばかりでは週末が暗くなりますので、尖閣諸島が領有権も施政権も日本が保有している歴史的史実に関して遠藤“チャイナ・ギャップ”誉女史と3月10日にお届けしたBS11「田中康夫のにっぽんサイコー!」も今一度、視聴頂き、少しは「自信」を回復して頂きましょう。
遠藤誉が語る!尖閣領有権を放棄していた中国
http://www.nippon-dream.com/?p=10410
遠藤誉と語る!「米中戦略」に日本はどう向き合うか
http://www.nippon-dream.com/?p=10414
フランシスコ1世の以下の発言に対して、中南海がどういった反応を示すか、注目です。
6千万人~9千万人と推定される中国のキリスト教徒に関して、「レコード・チャイナ」がスイス紙の報道を引用した記事も再録しておきます。
外交関係拡大目指すと新法王
【ローマ共同】新ローマ法王フランシスコは22日、各国の駐バチカン大使らと会い、自らの就任が法王庁(バチカン)と外交関係のない国々との交流に「道を開く機会」になってほしいと述べた。中国などを念頭に置いた発言とみられる。
3/22 20:43
中国で急増するキリスト教徒=大半は「地下教会」に参加、共産党の警戒招く―スイス紙
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=67826
2012年12月24日、スイス紙ノイエ・チュルヒャー・ツァイトゥングは中国のキリスト教徒が増えていると報じた。
中国共産党はキリスト教徒の急増を警戒している。中国では宗教の存在は許されているとはいえ、国家の監督下に置かれることが前提だ。中国のキリスト教徒数は6000万~9000万人と推定されているが、政府公認の教会に通っているのは3分の1程度。残るは無認可の「地下教会」に通っている。 新たな信者獲得の場となっているのが大学だ。中国の名門校・人民大学で経済学を学ぶ学生は、今の中国では物質主義と私利私欲の追求が中心になっていると話し、西洋の優れた価値観を中国も身につけるべきだと話した。 信仰と西洋の価値観の結びつき。この学生が話した言葉こそ、中国共産党がキリスト教を警戒する主因の一つとなっている。
他方でイギリスの「エコノミスト」誌の中国に関する記事も洞察力に富んでいます。この側面も踏まえた上で、日本をアメリカを「経済的」に抜いた中国とどう向き合うか、日本に戦略も戦術も希薄なのが気に掛かります。
事勿れな眉中派が経済界で主流を占めようとも、嫌中でも反中でも、況んや従中、屈中でもなく、「国家益」を如何に確保・増大させるかの戦略と戦術が、アメリカにもイギリスにも存在するのですね。
彼我の違いは、ウ~ム。
こちらも必読です。
中国の政治:旧体制と大革命 イギリス「エコノミスト」誌
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/37384
ところで、
一からわかるキプロス問題─なぜ地中海の小国がユーロ危機を招くのか
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887323873404578375442267932524.html?google_editors_picks=true
ツイッターに関する記事を最初に書いた男
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887323873404578375721126145246.html?google_editors_picks=true
は何れも「ザ・ウォール・ストリート・ジャーナル」の記事ですが、一読に値します。
最後に横田基地に関する「讀賣新聞」記事。
日米友好祭 無期限延期に
◇横田基地発表 歳出削減の指針受け
米軍横田基地(福生市など)は22日、今夏から同基地で開催される日米友好祭を無期限で延期すると発表した。米国防総省が歳出削減のため、米軍基地主催の基地開放イベントを中止する指針を示したことに伴う措置だという。
同基地によると、友好祭は横田基地の任務を理解してもらうため基地の一部を地域に開放し、毎年8月、2日間の日程で開催されていた。昨年は福生市の人口の約3倍にあたる約18万人が訪れ、航空機の展示やロックコンサートなどを楽しんだ。
友好祭を主催していた第374空輸航空団司令官マーク・オーガスト大佐は「難しい決断だった。予算が承認され、再び開催できる機会を楽しみにしている」とコメントした。
地元「大打撃だ」
同基地では1950年頃から開放イベントを開催し、地元でも人気のイベントに成長してきただけに、突然の中止に地元商店街も困惑の表情だ。「これだけの人が福生に集まる機会はない。商店街にとっては大打撃だ」と話すのは、「インテリアまつもと」の店主松本貴宏さん(44)。同基地周辺では約45店舗で米ドルを使うことができ、友好祭の時期には余った米ドルを近隣の商店街で使う来場者が多かったという。
友好祭の会場入り口に近い雑貨店「ビッグママ」の広川恵店長(39)は「1年間で最も集客できるチャンスだった。夏の一大イベントがなくなるのはさみしい」と肩を落とす。
「思いやり予算」で実施しようぜ、と提言するのが「読売」や「産経」の使命でしょうにね。
しっかし、このイヴェントの予算削減のマイナスを考えないのが、洋の東西を問わず、「役人」の心智なんだよね。
削減目標を達成するのが全て、のアルゴリズムですから。
だから、首長や大臣という「政治家」の目配りと決断が重要な訳です。
「ゲリラ生ヤッシー放送」でもお話しした「FACTA」4月号の
「賞味期限切れ」に焦る橋下市長
起死回生は自らの参院選出馬だが、出るに出られぬ事情がある。もはや八方塞がりだ。
http://facta.co.jp/article/201304032.html
は、会員制ですので、URLを表示しておきましょう。
ではでは明日も。
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