【ブロマガ月別アーカイヴ: 2012-12 / 2013-1 / 2013-2 / 生放送はこちら 】
いやはや、これですよ!
18:11の「共同通信」配信記事です。
PM2・5、31%地点で環境基準超え
国立環境研究所は21日、1月31日のPM2・5の大気中濃度について、全国の測定局の31%で環境基準値を超えていたと発表した。2/21 18:11
2013/02/21 19:56◎★環境基準値超えは12府県国立環境研究所によると、1月31日にPM2・5が環境基準値を超えた48測定局の所在地は12府県で、愛知、大阪、兵庫、広島、山口、香川、愛媛、高知、福岡、佐賀、熊本、鹿児島。
「3・11」直後には見ざる・言わざる・聞かざる」だったのにね、環境省も文部科学省も。
と脱力から気を取り直して(苦笑)、
昨日20日(水)16時からの無料生放送「あとは自分で考えなさい。」
は如何でしたか?
見逃した方は、タイムシフトで視聴可能です。
「コスト的にダムも原発も『安上がり』と妄信の御仁は『安物買いの銭失い』w」
と2月19日にツイートして
多くの皆さんから賛同のDMも頂戴しましたが、
嘗ては「促ダム」派の理論的支柱だった畏兄・今本博健氏が「脱ダム」派に良い意味で「転向」し、
僕との対談も収録した『ダムが国を滅ぼす』を2010年に上梓しています。
北海道から九州まで、既存ダムの惨状と計画ダムの愚想を現地踏査した記録は、
で御覧頂けます。
リンク先の記事も随分と現在も“活きて”いますので、御覧下さい。
「基本高水流量」という、ダムを造る以外に選択肢が存在しないと「新手のB層」も「古手のB層」も思想洗脳被曝させる似非科学な“欺瞞の計算式”から脱却しない限り、日本の治水治山も公共事業も地域振興も財政再建も経済成長も実現しないのですね。
これこそは、促ダムという天動説から脱ダムという地動説への大転換です。
だからこそ、促ダムの呪縛から解脱出来ない工作員の皆様が
「ダムの代替案」をウィキペディア君で記すと、
ダムが一番安上がりで一番効果が有って、というマンセー心智になっちゃう訳です。
はてさて、昨日の生放送では、
高木浩光氏の慧眼振りを御紹介しました。
ニャンと高木氏は独立行政法人 産業技術総合研究所 情報セキュリティ研究センターに勤務しているのですね。1980年に「なんとなく、クリスタル」を上梓した時から僕が述べている、価値紊乱社会に於ける良い意味での「トロツキスト」ですね。
その彼には、「高木浩光@自宅の日記」というブログも存在しますが、ツイッターでの呟きが秀逸で、幾つもの「まとめ」が登場していますが、
「高木浩光先生のPC遠隔操作事件『真・真犯人説』」を先ずは御覧下さい。
「だから、言わんこっちゃない!」と思われるでしょう。
僕の把握する限り、最初に既存メディアで明確に報じたのは2月17日付「スポーツ報知」です。
「片山容疑者の弁護士、無罪『確信』・・・PC遠隔操作事件」
遠隔操作ウイルス事件で、威力業務妨害容疑で逮捕されたIT関連会社社員の片山祐輔容疑者(30)の弁護人を務める佐藤博史弁護士(64)は16日、スポーツ報知の取材に応じ「日がたつにつれて(無罪を)確信している」と語った。佐藤弁護士はこの日午後、片山容疑者と約2時間接見。15日午後以降は警察による取り調べが行われておらず、容疑者との雑談のみになっている状況を明かし「捜査が手詰まりになっているのでは」と指摘した。また、片山容疑者が江の島で猫に記録媒体付きの首輪を付ける瞬間の映像を持っているとしながら明らかにしない警察に対して「映像があるというならば出してほしい、と言うと『…』という状態になってしまう」と述べ、証拠の存在自体が疑わしいとの認識を示した。更に、10日に逮捕されて以来、いまだに検察官による取り調べが行われていないことについて「検察が(誤認逮捕だった場合の)責任を取ろうとしていないのではないか」とも指摘。初めて容疑者と接した印象として「極めてコミュニケーションが取りやすい素直な人。江の島へ行ったことや問題のサイトにアクセスしたことなど、自分に不利なことでも認めて答えているし、躊躇(ちゅうちょ)するようなところがない」と語った。捜査関係者によると、片山容疑者は取り調べに「江の島で猫の写真は撮ったが、首輪は絶対に付けていません」と述べ、容疑については「全く身に覚えがない」と否認している。容疑者が猫に近づく様子が写ったカメラ画像が逮捕の決め手になったが、首輪をはめる瞬間が開示されてないため、捜査幹部は「決定的な証拠がないと思っているのだろう」とみている。足利事件で菅家利和さんの主任弁護人も務めた佐藤弁護士は「足利事件や、この事件で誤認逮捕者が出た教訓が生かされていない」と強調。17日以降の取り調べに応じる条件として、すべて録画するよう求めていく方針だという。
少なくとも大半の既存メディアは以下の記事に象徴される“お貸し下げ情報”を満載していた時分ですから、
「自殺予告メールと同じ人形購入=逮捕の男、撮影後に処分か―PC遠隔操作・警視庁」
遠隔操作ウイルス事件で、威力業務妨害容疑で逮捕されたIT関連会社社員片山祐輔容疑者(30)が、昨年11月に犯人を名乗る人物が報道機関などにメールで送り付けた写真に写っていたのと同じ人形を、インターネットを通じて2011年に購入していたことが16日、捜査関係者への取材で分かった。人形と一緒に写っていた神奈川新聞は東京都内でも購入可能で、警視庁などの合同捜査本部は、都内で購入して写真を撮り、メールに添付したとみて調べている。今年1月5日に送られたメールにも、同月4日付の神奈川新聞の写真が写っていた。犯人を名乗る人物からの自殺を予告するメールは昨年11月13日に報道機関などに届いた。「ミスしました。ゲームは私の負けのようです。今から首つり自殺します」などと書かれ、同日付の神奈川新聞朝刊の上にアニメキャラクターの人形が置かれた写真が1枚添付されていた。捜査関係者によると、この人形と同じ商品を、片山容疑者がインターネットを通じて11年に購入していたことが判明した。同容疑者の自宅の捜索では見つかっておらず、事件後に処分したとみられる。一方、人形の下に敷かれていた神奈川新聞は、同容疑者が住んでいた都内でも購入できることが分かった。
以前に「週刊SPA!」で対談をした畏兄・郷原信郎氏は「郷原信郎が斬る」で2月20日に以下の記事をアップしています。
「PC遠隔操作事件:反省なき『有罪視報道』の構図」
極めて鋭利で精緻な分析です。
高木浩光氏のツイートの後にお読み頂くと得心するでしょう。
容疑者の弁護人を務める佐藤博史氏の2月19日にアップされたインタヴューも
なんだか「事実は報道よりも奇なり」の様相を呈してきました。
例えばアラン・ムーアだったら、どんな作品へと昇華させるのだろう、と思いますね。
僕の才能の凡庸さを痛感します。
はてさて、「だから、言わんこっちゃない!」とボーイング787問題は「科学を信じて・技術を疑わず」の数値市場主義が齎した隘路だと1月20日号から繰り返し(1月22日号・2月1日号・2月8日号・2月10日号)述べてきていますが、
以下の本日21日付記事を読むと、未だに小手先の作業で解決すると思っているボーイング社の心智に愕然としますね。
2013年 02月 21日 10:12 JST[ワシントン/ニューデリー 20日 ロイター] ある関係者によると、米ボーイング(BA.N)の幹部は22日に連邦航空局(FAA)のトップと会い、787型機のバッテリー問題について複数の解決策を示す見通しとなっている。ボーイングの民間航空機部門のトップ、レイ・コナー氏がフエルタ長官に改善措置を説明する方針。内容はすでに、実務レベルの当局者が詳細に検討しているという。同長官とラフード運輸長官が改善策を承認すれば、787型機の4月までの運行再開に向け前進することになる。計画に詳しい関係筋がロイターに明らかにしたところによると、ボーイングは、バッテリー間の隙間を広くするなどの解決策をみつけたもよう。この関係筋は「セル間の隙間が広がる見込み」と述べ、セル間の隙間が過熱の一因との見方を示した。米運輸安全委員会(NTSB)の広報担当者はこの報道や運航再開計画の有無についてコメントを控え、「787型機の運航再開は問題解決策が十分であることをボーイングがFAAに示したうえで、FAAが決めることだ」と述べた。FAAの広報担当者はコメントを差し控えた。787型機をめぐっては、20日これより先、4月初めの運航再開観測をボーイングが持っているとインド国営航空エア・インディアAIN.ULのナンダン会長が述べていた。同会長は「彼ら(ボーイング)は、787型機が4月初めから再び飛び始めるはずだと述べている。確信はないが、そう望んでいる」と語った。エア・インディアは787型を6機保有、21機を発注している。ボーイング(米シアトル)の広報は、4月の運航再開の可能性に関する質問に「かなり進展が図られている」とした上で、「この問題が明らかになって以降、顧客と緊密に連絡を取っている。その詳しい内容は秘密だ」と述べた。787型機を保有する全日本空輸(ANA)(9202.T)、日本航空(JAL)(9201.T)それぞれの広報は4月再開の話は聞いていない、と述べた。
「バッテリー間の隙間を広くする」だけで解決するなら超~簡単ですよ。
ニッケル水素電池や鉛蓄電池でなく、ノートパソコンサイズのリチウムイオン電池を8個も半ば密封状態で並べる設計に疑問を持たぬ心智自体が、勘性も洞察力も欠落した効率市場主義、数値市場主義の悲劇でしょ。だって、リチウムイオン電池を採用して、機体の重量をニャンと0.01%「も」削減したと胸を張っていたのですから、
「バッテリー間の隙間を広くする」と今度は胸を張るって、凄い話ですよね。
昨日、お話ししたiPhoneを用いて、本日号の冒頭で掲げたような脱力・驚歎・慨嘆ニュースを解説する「リアルタイム」生放送も近日中に始動します。
暫しお待ちを。
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