後藤智・八重樫文(2024)「デザイン思考研究は組織論の発展に貢献するのか」『組織科学』58(1):31-46.
タイトルでもあり著者たちが意図したこと「組織理論をどう発展させうるのか」は全く達成できていないが、デザイン思考研究が「経営という行為そのもの」にどう貢献するのかについては知見がある。
すなわち、デザイン思考は、人間主義とかインクルージョンといった現代的な価値規範として正しいとされることの、その価値をよくよく理解させながら、それを個人としては内面化させ、組織としては制度化することを通じて、組織変革を後押しするものだ、ということ。
たぶんそれは一つの研究成果として正しい。その意味で学びは得られた論文。
なんだけども、うーんなんだかな、期待しているのはデザイン思考研究は組織現象の論理的・構造的理解にどう寄与するのか、なのだと思うし、それはちゃんとテーマからぶれることなく言語化すればちゃんと出
タイトルでもあり著者たちが意図したこと「組織理論をどう発展させうるのか」は全く達成できていないが、デザイン思考研究が「経営という行為そのもの」にどう貢献するのかについては知見がある。
すなわち、デザイン思考は、人間主義とかインクルージョンといった現代的な価値規範として正しいとされることの、その価値をよくよく理解させながら、それを個人としては内面化させ、組織としては制度化することを通じて、組織変革を後押しするものだ、ということ。
たぶんそれは一つの研究成果として正しい。その意味で学びは得られた論文。
なんだけども、うーんなんだかな、期待しているのはデザイン思考研究は組織現象の論理的・構造的理解にどう寄与するのか、なのだと思うし、それはちゃんとテーマからぶれることなく言語化すればちゃんと出
ここから先は有料になります
チャンネルに入会して購読する
月額:¥550 (税込)
- チャンネルに入会すると、入会月以降の記事が読めます。
- 入会者特典:月額会員のみが当月に発行された記事を先行して読めます。
ニコニコポイントで購入する
- 当月に発行された記事はチャンネル月額会員限定です。
-
「デザイン」を社会科学がとらえる目線。
-
一覧へ
-
これより新しい記事はありません。
コメント
コメントはまだありません
コメントを書き込むにはログインしてください。