津久井稲緒先生のCSRに関する論稿(2024,日本経営学会誌)を拝読しました。
企業が社会に対して果たす責任は、役割責任(企業として社会にどう貢献するか)と結果責任(企業活動で生じた随伴的結果に対してどう対応をとるか)に区分されるということ、近年のCSV(Creating Shared Value)は役割責任に議論を限定してしまっていること、一方で過去のCSRは結果責任にばかり重きを置いていること、という整理がすっきりする。
業績に加えて、この2つの責任に対しても経営管理を実施していくべきである、とするのが「複眼的管理」論の骨子となる。
そこまでは、大きな方向性としては否定することはないだろう。
問題は、それをどう実現するかだ。
本当はそこのところを議論する必要があるのだけれども、論稿はここまで。
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企業が果たすべき社会的責任をどれだけ誠実に取り組んでいるか。
その全てが株主価値とし
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