(法政大名誉教授、河村哲司先生の論稿「グローバリゼーション/ディグローバリゼーションのダイナミズムと経済システムの変容」『イノベーション・マネジメント』21, 35-70.
先生の論稿を呼んで、その全く要約ではない自分なりの感想まとめ。)
戦後に登場した経済は「成長」ということを目的としたグローバルシステムである。
これは、実に画期的なことなのだ。
それまで「成長」自体が目的とされたことはなかったのだ。「強国になる」とか「豊かになる」という目的は、その目的としての是非はともかくとして、確かに国家として目指す目的たり得るものであった。その「強国になる」という目的に照らして、手段とされたのが「成長」だった。
だが、戦後に登場した経済システムは、GDPや株価、あるいは人口規模などが継続的に増加すること自体が目的化されてくる。そのように、仕向けられる
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