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ちろうのAKB体験記:第7回 チームA3rd『誰かのために公演』始まる

2013/06/21 18:06 投稿

  • タグ:
  • ちろうのAKB体験記
  • 稲垣知郎
第7回  チームA3rd『誰かのために公演』始まる

チームKの「青春ガールズ公演」が盛り上がり始めると、間もなくA2nd「会いたかった公演」は千秋楽を迎えることとなった。結局会いたかった公演が上演されたのは4ヶ月ほど。この頃はだいたい4ヶ月、早ければ3ヶ月といったペースで新公演が発表された。後に「A6th 目撃者公演」であれば2年以上、「S3rd制服の芽公演」であれば3年以上も同じ公演をすることになること等からも考えれば、驚くべきペースだが、こんなに素晴らしいセットリストが過去のものとなっていくことがとてももったいないと感じた(後に姉妹グループや新チームの登場によって再演【※1】される未来が待っているわけだが)。

そして2週間程度のレッスン期間を終えて、ついにA3rd公演「誰かのために公演」が幕を開けることとなった。これも後にリクエストアワーでは定番となる、高橋みなみがセンターを務めるユニット曲「Bird」や、東日本大震災を受けて立ち上げたプロジェクトでも取り上げられる「誰かのために」等が名を連ねる神公演だった。季節は夏真っ盛り。しかしセットリスト終盤には「夏がいっちゃった」があり、このあと夏から秋にかけて季節が移り変わって行くことを予感させた。「小池」は篠田麻里子のセリフが印象的だった。篠田麻里子は滑舌が悪いので聴く度に失敗しないかとドキドキした。

この頃には既に初日・千秋楽といった節目の公演は人気が集中していたことから(青春ガールズ公演初日にはすでに徹夜でなければチケットが取れなかった)、完全メール抽選という形をとっていた。それでぼくはチケットを取ることができず、カフェ観(当時の呼称、現在はロビ観【※2】という)していたのだが、驚くべきというか、印象的な光景を目の当たりにする。

前田敦子がいない。それは当時すでに前田敦子をはじめチームAの主要メンバーは、映画やバラエティの撮影など外の仕事をしているようだったから、なにか他の仕事が重なったからだろうと思ったのだが、驚いたのはその前田敦子のポジションにチームKの河西智美が入っていたことだった。河西智美はその時すでにチームKのエースとなっていたが、選抜メンバー同士がレギュラーとアンダーを務めるというのは、現在ではほとんど見ることのない光景である(この時点ではまだ選抜と言う概念はなかったが)。 

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