第5回 S.H.フィギュアーツ 仮面ライダー龍騎 (ブランク体)
■二週連続で仮面ライダーのフィギュアを紹介します。今週紹介するのはS.H.フィギュアーツ 仮面ライダー龍騎 (ブランク体)です。これは2002年放映の平成仮面ライダーシリーズ第3作「仮面ライダー龍騎」の主人公のフィギュアです。ただし「ブランク体」とあるように、これはちょっと特殊な形態です。
■「仮面ライダー龍騎」は僕のこれまでの著作『ゼロ年代の想像力』でも、『リトル・ピープルの時代』でも、もっとも重要な位置を占める作品のひとつなので、ご存知の方も多いかと思います。(と、いうか現在の平成仮面ライダーの大ヒットの基礎を築いた作品のひとつでもあるので、普通に有名な作品でもあります。)
■この番組の企画が動き始めたころ、ちょうど9.11のテロがありました。テレビ朝日の偉い人は、当時番組を担当していた制作会社(東映)のプロデューサー(白倉伸一郎)にこういったと言います。「子供たちに〈正義とは何か〉について考えてもらえるような作品にして欲しい」と。このとき、テレビ朝日の「偉い人」はたぶん教育テレビの道徳の番組のようなものを想像していたんじゃないか、と僕は思います。そして白倉氏はこう答えたそうです。「わかりました、ほんとうにいいんですね」と。
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