第25回
「問題のある先輩に、どのように対処すれば良いでしょうか?」
相談者:ドリトスさん(東京都・28歳女性・会社員)
Q.
國分先生、こんにちは。
「人生相談」コーナー、毎号おもしろく拝読しております。
人生の悩みというほど大きいものではないのですが、
最近仕事で、というか職場で悩んでいることがあります。
簡単に言うと、仕事のやり方にいささか問題があるのではないかと思っている先輩がいるのですが、それを自分のような後輩が指摘していいものか?ということです。
上司が言うのがベストなのはもちろんですが、今のところ上司から先輩にその点を指摘する様子は見受けられません。
上司が何か言うのを待つべきなのか、あるいは上司に働きかけて伝えてもらうべきか……。
どのやり方が一番円満なのだろうか、と考えている次第です。
國分先生に聞くよりビジネス書でも読めよ、という話なのかもしれませんが、おうかがいしてみたいです。
よろしくお願いいたします。
A.
ご相談をお寄せいただきありがとうございます。
僕は大学の教員で、普段の仕事はほとんど個人プレーです。また、出版関係でいろいろな方とお仕事させていただいていますが、その場合は、やりたいことだけをやることができます。つまり、気が乗らない仕事なら受けないし、一緒に仕事をしたい人とだけ仕事をするわけです。
ですから、ドリトスさんのような悩みをもつことはあまりないのですが、やはりないわけではなくて、教員で協力してやらないといけない仕事というのもあるんですね。その場合には、ドリトスさんと似たような印象を他の人の仕事に対してもつこともあります。
まぁ僕の場合は面倒になると「ああ、僕がやりますよ」といってさっさと片付けるとかいう場合が多いですね。でもこういうやり方は自分一人で仕事を抱え込むことになるのでよくないです。ごくたまに本人にも言います。けれど、一番穏便なのは、上司に頼んで言ってもらうことでしょう。
この相談はより広い問題に関係しているので、話を拡大してみましょう。
誰かやどこかの機関がマズいことをしようとしていて、それを何とかして止める、あるいは違う方向に持っていこうとする場合にどうしたらいいか?
これは大変重要な問題ですね。一言で言うとそれは政治になります。
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