鷹鳥屋明さんの連載『中東で一番有名な日本人』。先月にクウェートで行われた「WAWAN CLASSIC 2017」というボディビル選手権に招待され、筋骨隆々の選手たちを間近で見てきたという鷹鳥屋さん。珍しいイベントの様子を、写真入りでレポートしていただきました。
タイトルからなかなか激しいですが、今回中東にてなかなか珍しいイベントに呼ばれたのでそのご紹介をしたいと思います。
先月、中東の大手プロテイン・スポーツジムを運営しているWAWAN(ワワン)グループのイベントにご招待をいただき、クウェートへ行くことになりました。
最初は何のイベントだろう?と思ったのですが、聞いてみて驚いたことに中東で一番大きなボディビル選手権のイベントに特別ゲストとして来てほしい、という内容でした。
なぜ身長168cm、体重62kg程度の中肉中背の私が呼ばれたのかはひとまず置いておきまして、皆様ご存知のように中東ではジェンダーの面ではまだまだ「男は男らしく、女は女らしく」という意識が強い地域と言えます。それもあって、男性の筋トレは現地ではなかなか盛んであると言えます。そこで今回は、中東最大級のボディビル選手権のご紹介を通して筋肉の写真を多めに、現地の筋肉事情をお伝えできればと思います。
▲中東筋肉重量級の1枚
▲WAWAN筋肉社員
WAWANグループはクウェートに本社を置き、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、バーレーン、カタールなど湾岸アラブ諸国に幅広くプロテインやスポーツジムを展開する企業です。会社規模はかなり大きく、世界最高峰のボディビル選手権で5連覇の伝説のボディビルダー、ロニー・コールマンの事務所と提携し商品を中東で販売しています。他にもアメリカ、イギリスなど多くのブランドと組むだけでなく独自のブレンドで作った自社プロテインの販売も行っています。最近特に力を入れているのが中東独自のテイストのプロテインで、ナツメヤシ(デーツ)を使用したのプロテインや、アラビックコーヒー味のプロテインを開発するなど、研究開発に余念がなく、さらには低カロリー高タンパクのヘルシーなレストラン経営やフードサービスまで幅広く行う企業です。
代表のアデル・ワワン氏は元警察官で、現職のときに様々な軍隊や警察のトレーニングを受けていましたが、脚の怪我から引退、その後実業家としての活動をスタートされました。クウェート市内の小さなプロテイン・スポーツ器具店から事業を始め、今では国内外に何十店舗もの拠点を持つ企業に育て上げた方です。
▲中央アデル社長とWAWANメンバー写真
ここの社員の皆さまもかなりぶっ飛んでいらっしゃり、バーレーンの担当社員は私が日本人だとわかると
「俺、ポケモンGO大好きなんだ!今もコンプリート目指して頑張っているんだよ!でもクウェートってポケモンスポットが少ないから、ひたすら走って卵を孵化させているんだ!」
と爽やかな笑顔でポケモンGOのアプリを見せてくれます。
そんな彼のトータルのランニング記録は1105kmを超えており、孵化させた卵の数は1200個近くと色々桁数がおかしかったです。
「ポケモンは筋肉で集めるんだよな!!」
そんな彼はカイリキーが好きだそうです。そんな脳筋な……いや、素敵な社員がたくさんいる会社のようです。
▲筋肉でポケモンを集めるWAWANバーレーン社員写真
今回招待していただいたイベントの正式名称は「WAWAN CLASSIC 2017」という名前で会場はクウェートシティ南部のクラウンプラザホテルの大会場貸切で行われ、選手権は軽量級、重量級以外にも様々な部門が設けられています。重量級の優勝賞金は現金のドル札で約500万円、二等は300万円となかなか金額の大きいイベントと言えます。
本年度はボディビル選手権だけでなく、間に総合格闘技の試合が9試合入るというかなり濃い内容をわずか1日の中で行う、なかなかすごいスケジュールでした。では、中東の筋肉をじっくりご覧ください。
▲汗とプロテインの香りが漂う会場エントランス
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