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HANGOUT PLUSレポート 稲田豊史×宇野常寛「『ドラえもん』から考える日本社会――のび太系男子の魂はいかにして救済されるべきか」(2017年3月6日放送分)【毎週月曜配信】

2017/03/13 07:00 投稿

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毎週月曜夜にニコニコ生放送で放送中の、宇野常寛がナビゲーターをつとめる「HANGOUT PLUS」。2017年3月6日の放送は、PLANETSのメルマガの人気連載から生まれた書籍『ドラがたり のび太系男子と藤子・F・不二雄の時代』の発売を記念し、著者の稲田豊史さんをゲストにお迎えしました。大長編を中心に『ドラえもん』について徹底的に語り明かした60分の様子をダイジェストでお伝えします。(構成:村谷由香里)
※このテキストは2017年3月6日放送の「HANGOUT PLUS」の内容のダイジェストです。

大長編の困難と藤子・F・不二雄の達成

 今回のテーマは『ドラえもん』です。ゲストは、3月4日にPLANETSから発売されたばかりの新刊『ドラがたり のび太系男子と藤子・F・不二雄の時代』の著者・稲田豊史さんです。SF作家としての藤子・F・不二雄の作家論から、『ドラえもん』で育った「のび太系男子」の病理まで、硬軟取り混ぜてお届けする『ドラえもん』づくしの一冊です。PLANETSのメールマガジンでの連載を楽しみにしていた人も多いのではないでしょうか。

 この回はゲストの稲田さんと宇野さん――まさに「のび太系男子」世代のふたりの間で、『ドラえもん』にまつわる熱いトークが繰り広げられました。

 たとえば稲田さんは、藤子・F・不二雄の本質は短編作家であると指摘します。基本8ページという厳しい制約の中で、独創的なひみつ道具を出し、オチをつけて物語をまとめる手腕おいて、藤子・F・不二雄は卓越していた。その短編の名手が、不得手な長編に挑んだのが劇場版大長編であり、初期の作品こそ、蓄積された経験と翻案能力をもとに傑作を連発したものの、晩年は苦戦を強いられていたと語ります。

 そもそも、『ドラえもん』を大長編として描くことにどのような困難があるのでしょうか。ふたりは大きく二つを挙げます


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