前回に引き続き「ホームじゃないと自分の本当の力を出せない」というお悩み。今回は現在出演中の舞台「ZEROTOPIA」の話題と絡めながら、現場での振る舞い方・ポジションの見つけ方について聞いています!
「慣れた」という感覚になることはない
――ミュージカルや舞台の現場に慣れたとしても、“ホーム”とは違う感覚でしょうか?
西川 それはもちろん。やっぱり、いつまで経っても「もう慣れたな」みたいな感覚になることはないですね。今でもやっぱり心のどこかに「大丈夫かな?自分にできるかな?」という気持ちはあるし。あ、これは別にネガティブな意味で言ってるわけじゃないんだけど…
――アウェーな現場に挑むような気持ちだったりするんでしょうか?
西川 あ…でも、「アウェーだな~」とかそんな風に考えてるわけじゃないんだよね。この感覚ってちょっと説明が難しいんだけど。なんというか、舞台とかミュージカルってやっぱり、その世界の人たちのモノっていうか。
僕はこれまでも主演をやらせてもらったりして“座長”というポジションをいただくことが多かったわけだけど…やっぱりそれって、これまでの音楽活動があったり、その他、周りの方たちからもらったチャンスというか、いろんな縁があって僕のところまで回ってきたものだから。
僕はこれまでも主演をやらせてもらったりして“座長”というポジションをいただくことが多かったわけだけど…やっぱりそれって、これまでの音楽活動があったり、その他、周りの方たちからもらったチャンスというか、いろんな縁があって僕のところまで回ってきたものだから。
――はい。「次はこういう役を演じてみたい」とか、西川さんが希望して決定したものではないですもんね。
西川 そう。でも、それは別にそういうことで責任を放棄しているわけじゃなくて、だからこそ責任を感じてる部分が大きいというか…。とにかく、そうやって舞台の世界を経験させてもらう時っていうのは、どこか自分という存在を、作品だったり、演出の一部だったりに捧げるというか…そういう気持ちがあるんだよね。
――そうなると、舞台の現場というのは…かなり緊張感があるのではないでしょうか?
西川 緊張感は…まぁ、あるよね(笑)やっぱり、やり方に決まりはないというか、「このスタイルを覚えたから次からは大丈夫」とか、「一度前の現場でやったことは省略したり応用できたりする」とか、そういうことではないからね~。
カンパニーごとにそれぞれやり方、作り方に違いがあるし、演出家の方の個性もあるし、それがまた扱う作品ごとによって変わってくるわけだし…あとは、一緒にやるキャストによっても、やっぱり現場の空気は変わってくるから…常にその場その場の環境に自分を合わせていく必要がある。
カンパニーごとにそれぞれやり方、作り方に違いがあるし、演出家の方の個性もあるし、それがまた扱う作品ごとによって変わってくるわけだし…あとは、一緒にやるキャストによっても、やっぱり現場の空気は変わってくるから…常にその場その場の環境に自分を合わせていく必要がある。
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