はひふへほ~ バイキンマンを崇拝するブラック企業社長の濱野です。
社員教育をするまえに絶対に会社に存在しなければいけない物をお伝えいしたいと思います。
ずばり結論から申しますと
目の前に自分がなりたいと思える先輩がいるかどうか
これだと思います。
起業当初は自分とは年も近く、起業して経験も浅い自分が身近な先輩に感じてくれたのか、私自身を見て一緒に働いてくれる人がいました。
身近な僕が起業して事業が回り出すのをみて、自分でもできると思って不義理かまして辞めていく人もおりますが、起業当初は、なんやかんや社員がレベルアップをするのは身近に見本になる先輩がいるかどうかが大きいと思います。
(見本とは言えないまでも、誰よりも長く仕事をしていて、結果も出していました。)
事業が回りだし、事務所もキレイな所に引っ越しして新卒採用を始めると、「起業までは考えてないけど、何かしたい」という新卒生が入社するようになりました。
そこでの社長の僕は「新卒にとって遠い存在らしい」のです。
どんなにご飯を一緒に食べても、声を掛けても、一回りも年も違うと身近な先輩と見てくれません。どうやら社長は違う生き物って思われてしまうようです。
中小企業がぶつかる壁!
ここで中小企業がぶつかる壁「ミドルレンジ層」が重要になってきます。
新卒採用は僕が強引に進めてきたため、ミドルレンジになる人は「新卒採用は嫌だ」と言っていました。
「なんなら上司が欲しい!」と、、、「そりゃ、俺も教えてくれる人が欲しいわ! そろそろお前らが教える先輩にならんとイカンだろ!」
まあ、こんな感じで新卒社員を入れたものだから、ミドルレンジの人に若手は憧れようがありません。
会社も変わり、自分も歳を取ると、入社してくる人間も変わってきます。
なんでも仕事に結びつける僕の事を、若干引いてる若い社員も多くいました。
僕は趣味を仕事に結びつけて楽しむタイプなのですが、「趣味を仕事にしたくない。」と言ってしまう人もいました。
会社説明会で「楽しく仕事をする!」と訴えてきたのですが、伝わっていません。
このあたりで価値観が違う人間を採用している時点で、そもそも採用失敗しております(TдT)
細かい反省点はたくさんありますが、やはり根本的に必要なのは「憧れる先輩」がいるかいないかが、若手を採用した時に、成長させられるかどうかに大きく関わってくると思います。
根拠となる成功事例
憧れる先輩がいる成功事例をご紹介したいと思います。
代表的なのは「吉本クリエイティブエージェンシー」
ダウンタウン、ナインティナイン、ブラックマヨネーズを等、数えきれない多くのカリスマ芸人を多く排出しています。この会社は採用を掛けなくても人が集まってきます。なんなら入学金をもって集まってきちゃいます。
採用にお金をかけるどころかお金をもらう。まさに最強のビジネスモデルだと思います。
入学して1年で辞めるのが半分以上らしいですが、学費を取っているので会社にとっては関係ないですよね。
スタッフとなる人も、「無料でいいから働かしてくれ」という人が毎年いるらしいです。
吉本の採用手法はまさに神の成せる技ですね。さすがに笑いの神が所属する会社は違います。
同じような事例で言えば「すしざんまい」
こちらも入学金をとり現場で鍛えて2年で店長までに育てるモデルです。毎年初競りではお馴染みのカリスマ社長も健在です。
サイバーエージェント
言わずもがな、カリスマ社長の存在に美人女性社員。かなり評価制度が厳しくついてくのがやっとで退職する人は多い時聞きますが、強い会社の象徴ですね。IT企業でサイバーエージェントに勤めているとなれば合コンではモテモテです。
上記の会社と比べるますと、僕はカリスマとは程遠く、吹けば冥王星まで飛ぶような零細企業の社長です。それとセットの若手の面倒をみるのが嫌で我関せずの先輩上司。
今冷静に振り返ると社員教育がうまくいくわけがありませんね。踏ん張りどころで新人の支えになってくれる先輩がいないのですから。
愚行の積み重ね。
そんな中、僕は更に失敗を重ねます。
社員旅行の海外。ボーナス等、先輩社員と同じような待遇を新人に与えます。
新人と先輩の差は、月にお給料が数万円しかありません。
「正社員なんだから、みんな同じ扱いにしよう」聞こえは良いですが、こうすると若手の中で、こう考えます。
先輩の仕事量や責任の重さを見て、「アレをやって、数万円しかもらえないの? 早く帰ってアルバイトしたほうがマシじゃん。。。」
自分が会社の期待を背負って、能力に不釣り合いな高待遇になっている恩を忘れ「いつ会社を去ろうか」考え始めます。
なんなら3年で辞めると決めて入社する人も多いです。転職できる十分の経験を積んでから辞める。踏み台にしてもいいから、せめて自分にかかってる経費分は稼いで欲しいです(TдT)
でも、新卒の思考回路は、こんな感じなのでしょう
「社長と飲みに行っても夢ばかり語って暑苦しい。先輩社員は自分の事をあまり良く思ってない。てか、そんなに働いてバカなんじゃないだろうか。 さっさと経験積んで辞めよ。」
こうなってしまうんでしょうね。(;_;)
今後どうなるか、わかりませんが、今のままですと良くないのは間違いないので、時代に合わせてドンドンやり方を変えていこうと思います。
社員教育の環境。昔と今の違い。
今と昔で圧倒的に違うことは、「短期間で会社を辞めるのが珍しくなくなった」事かと思います。
昔は「3年間は頑張れ」と、友達や親戚は言っていたのが、今は仕事なんてどこにでもあります。
なんなら自殺をしてしまう労働者のニュースもチラホラ聞きます。「嫌だったら、辞めていいんだよ」と、相談に来た新生社会人の子供を親が率先して退職に導きます。
多くの企業は新卒は3年で元を取れるように計算しているらしいですが、やはりどこも苦戦しているようです。
「辞めないようにアルバイトでもできる仕事しかさせない」と取引先の銀行の担当者も嘆いていました。
諸々の事情から、これからしばらくは、新卒採用や教育の予算を削って、今も会社を支えてくれている社員もとい社畜たちに使おうと心に決めました。
名づけて、輝く社畜大作戦!
・長く働いてくれている社員のみ海外旅行に会社の金で行って遊んでもらう。
・部下を持つ社員のみ、後輩を育てるために、長期連休をとってもらう。
・新卒の待遇は能力に見合ったものにする。自分の能力のなさを自覚させるため。
新卒達への期待値に投資する前に投資して「輝く先輩」を作り、勝手に寄ってくる仕組みを作ろうと思います。
まずは、輝く先輩たちからも輝く存在に自分自身がならないとダメですね。
では、今日はこの辺で、グッド、ブラック!
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