2003年にガンバ大阪から浦和レッズに移籍してきた都築龍太は、浦和が栄華を極めた時代のゴールマウスを守ってきた。約7年半の在籍期間には、時に挫折を味わいながらも、数々のタイトル獲得に貢献。現在は浦和のホームタウンで政治活動に励んでいる都築が、感謝の念を抱いているクラブへメッセージを綴った。

[浦和レッズマガジン10月号掲載]

■クラブ栄華の時代、約7年半の“レッズ人生”

 僕がガンバ大阪から浦和レッズに移籍したのが2003年のこと。前年にナビスコカップの決勝に負けたことでタイトルを逃していたためか、タイトル獲得に目標を置いていることを強く感じるシーズンに僕は加入した。犬飼(基昭)社長の下、クラブは同じ方向を向いていたし、特にナビスコカップ制覇に懸けているというクラブ全体の思いは強かったと思う。

 初めてレッズの選手としてゴールマウスを守ったのは、アウェー・横浜国際総合競技場での横浜F・マリノス戦(