仙台から浦和へ加入し、一気にブレイクを果たした。しかし、その道のりには確かな下地と、目標へ突き進む固い意志があった。浦和レッズの主軸としてトップスコアラーとなり、日本代表に選出されても、その向上心は一切衰えない。真摯に、ひた向きに、武藤雄樹の挑戦は続く。
[浦和レッズマガジン10月号掲載]
■浦和での左シャドーは天職
武藤はゴールゲッターとしての能力も元々備え持っていた可能性が高い。しかし仙台時代はバックアップの役割で出場機会が限られ、チームシステムが4─4─2だったことで彼の能力を開花させるポジションを見出せなかったのかもしれない。
その点では、今季の浦和での左シャドーは天職とも言える。後方から縦パスを受けてフリックパス、もしくは反転してドリブルを仕掛け、シンプルにボールを放して味方選手へ託し、自らはすぐさま動き直して決定的なエリアへ飛び込んでいく。これは本人から聞いて合点したのだが、彼曰く
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