選手育成に定評があるガンバ大阪のアカデミーを探る第二弾は、OBコーチによる座談会。現役時代をガンバで過ごしたOBが指導者となって、今どんなふうに選手たちとの時間を過ごしているのだろうか。その思いを聞いた。

[Jリーグサッカーキング9月号掲載]

■プロでなければ分からない経験を伝えられるのは元プロ選手の強み

児玉さんも含め、近年、アカデミーの指導者にはプロ経験者やアカデミー出身者が増えています。その効果は感じていますか。

島田 今の新の話を聞いてもそうですが、まずこのクラブに対しての愛着、感謝の気持ちをもって指導にあたれるのも大きいし、指導ということを考えても、プロイズムや、アカデミーで学んだイズム、サッカー観が染み付いた中で指導にあたれるのは大きなアドバンテージになると思います。

松代 チームというのは生き物で、良い時もあれば悪い時もあると思うんです。でも、ここにいる指導者のほとんどが、それを経験し