ボランチの秋葉勝は、今シーズンの躍進を支えている一人である。モンテディオ山形で「ミスター」の称号を手にした彼は、なぜ、新天地を求めたのか。そのバックグラウンドと思いを描く。
[Jリーグサッカーキング8月号掲載]
■プロの世界で体感した自分とのギャップ
ツエーゲンでチームメートとなったDF太田康介いわく、秋葉は特に守備について「センス抜群」のボランチである。
相手のパスコースを未然に消すポジショニングと寄せの速さ、ボールを奪いきる対人能力の《うまさ》は一級品。DFの選手にとって「声で動かす必要がないボランチ」の存在は何よりも心強く、今シーズンにおけるツエーゲンの躍進に一役買っていることは間違いない。
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