文=グイド・ヴァチャーゴ(『Tutto Sport』記者)
翻訳=高山 港
──ジジ(ブッフォンの愛称)、10年前の夏の日、おそらく君の人生で最も熱狂的な夏の日、君はアッズーリの一員として世界の頂上に到達した。あの時の思い出を語ってくれるかい? どんな気分だった?
ブッフォン 君が想像するような答えになると思うが、あの日の出来事が俺には昨日のことのように思える。あのトロフィーを天に掲げたのがほんの数日前の出来事のように思えるのだよ。あれから10年も経過したなんて思えないし、ましてや、その間にワールドカップを2回も戦っているなんて信じられない気分だよ。俺にはせいぜい2シーズン前の出来事のように思えるんだ。あの時の出来事は鮮烈に記憶しているよ。ただ、俺は今でも同じような戦いを続けている。W杯は単純な過去の話ではない。俺にとってW杯はまだ現実のものだからね。
──ドイツW杯でのことをこれまでに何
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