シシララな日々

【エンドネシア】甘くてしょっぱいスイーツに「ゲーム」と「人生」を垣間見た夜【20151022_タダツグ】

2015/10/22 23:30 投稿

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  • 安藤武博
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どうも、タダツグです。

さて、ゲームDJ・安藤武博率いる我々シシララTV。いよいよ! ついに!! 新事務所を構えまして、本格始動することに相成りました。

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まぁ、本格始動といいましても、これまでと同様に「みなさんとゲームを介して楽しい時間を共有していく」というモットーは変わりませんけどね。変に肩肘張ってカッコつけても仕方ないですし(笑)。

これまで同様、みなさんに色々教えてもらったり、支えてもらったりしながら前に進んでいきたいなぁと思っております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします!!

ということで、次回(10月26日)の「つくった人がゲーム実況」は、この新オフィスから初放送!

「つくった人ゲスト」は、CAPCOMの江城プロデューサー。ゲームDJとPS2の名作『シャドウ オブ ローマ』をプレイします。いったいどんな放送になるのか……ドキドキ。みなさん、タイムシフト予約をお忘れなきようっ!


さて! 今回のブロマガでは、2001年に発売されたPS2のヴィンテージタイトル『エンドネシア』のプレイ回を振り返っていこうかなと思いマス。

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ゲストは本作のプロデューサーであり、現在はNubeeTokyoのエグゼクティブプロデューサーを務めている成沢理恵さん。初の女性クリエイターさんということで、タダツグ的にはほのかに緊張しておりました。正直なところ。

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いざお会いしてみると、とてもやわらかい雰囲気の女性で、緊張なんてどこ吹く風になりましたけどね。

さて、今回の『エンドネシア』。ジャンルとしてはRPGであるものの、いわゆる“普通のRPGには興味ありません”とでも言いたげな、とても挑戦的なスタイルの作品。

すなわち、とてもシシララTV向きな作品である、と(笑)。

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だってさ、そもそも戦闘がないんだよ? RPGなのに。そらもうビックリですよ! 2001年なんて、RPG人気真っ盛りだったハズ。コマンド入力やらアクション要素やらを駆使して、「強い敵を倒すことで自分が強くなったことを実感できる」というゲーム性が主流だったと思うわけです。

そんななか、RPGの雄であるエニックスから発売されたのがこの『エンドネシア』。

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端的に言うと、常夏の島・エンドネシア島を舞台に、そこに住む人々や動物・植物たちと交流(または観察、時には敵対まで)し、主人公のみが使える特殊能力「エモ」を使って、石化している50人の神様を救出することが目的となります。

キモとなるのは「エモ」という聞きなれないゲームシステム。これ、具体的には、主人公が感じたエモーション(感情)をさまざまな対象(おもに動物とか)に付与することで、その対象に多彩な行動をとらせることができるという、なんとも斬新なシステムなんですねぇ。

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「風船をふくらませて「タノシイ」のエモを獲得」
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「池を泳いでいる魚に「タノシイ」のエモを付与」
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「魚が楽しくなって、思わず池から空中へジャンプ」
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「お腹を空かせていた鳥が、ジャンプした魚を見事に捕食」
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「満腹になって高く飛べなくなった鳥を、今度はワニが捕食」
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「そんな弱肉強食っぷりを見て、“弱肉強食の神様 ジャック・ニック”が力を取り戻す」

な~んて寸法。

な、なんじゃこりゃあ……この2015年にプレイしてなお斬新に感じるッ!! どんだけ時代の先を行ってるんだよ『エンドネシア』! こいつは間違いなく“ヴィンテージ”だぜ……。

クレイアートで作られたジオラマ世界」という、ちょっと見慣れない世界観にもすっかり魅せられ、ものの数分でこのゲームのトリコになったわたくし。

しかも今回は! 成沢さんのほかにも、超豪華なゲスト陣がスタジオに大集合!!

ゲームを実際に制作した「開発会社バンプール」で当時この作品に関わっていたゲームデザイナーの工藤太郎さん、サウンドを手掛けた安達昌宣さん、そしてキャラクターデザイン/アートディレクターの倉島一幸さんも途中参戦してくれたんですよっ!

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写真の左から安達さん、倉島さん、工藤さん。サプライズゲストにしては豪華すぎますよね。翌日に健康診断が控えているという工藤さんが、アルコールの匂いをぷんぷんさせながら登場された日には、思わず爆笑してしまいました(笑)。

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ということで、狭いスペースに6人がひしめきながらの生放送となったこの番組。「戦闘がないってことは、ゲームオーバーもないってことかぁ……」とタカをくくってゲームを進めていくタダツグに、予想外の大ピンチがおとずれます。

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ね、ネムイ……だと? 

いや、眠いなら眠ればいいじゃーん、なんて思いますけど、なんせ主人公はまだ幼い少年ですからね。そこは、ふかふかのベッドじゃないと安心して眠れない、と。そして、眠たいのベッドにたどり着けなかった場合は……その場でゲームオーバーになる、と。

……眠気でゲームオーバーになるの?
眠気で!? ゲームオーバーにッ!?

ほんと、思わず2回繰り返しちゃうくらいビックリです。

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なんといいますか、この「ネムイ」状態になったときの絶望感はヤバい。画面に「これでもかっ!」ってくらいドクロマークが踊ってるし、フラフラの主人公はいきなり歩くのが遅くなるし、タイムリミットは着々と迫ってくるしで……もう、もうっ!

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そりゃあ、あえなくゲームオーバーにもなりますよ。ほんと、初見は眠気に勝てなくてゲームオーバーになったってプレイヤー、かなり多いんじゃないかな!?

そんなこんなで、3歩進んでは2歩戻るようにゆっくりゆっくりと神様を集めていく我々。なんせ、つくった人たち自らが、神様の助け方を忘れてるんだもの(苦笑)。この、“「つくった人がゲーム実況」あるある”はこの回も健在でした。

なお、先ほども書いたように、神様を助けるにはさまざまなフラグを立てていく必要があるわけです。

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キノコのようなライトに光を灯したり……。
(これ、夜の間に全部で6つのライトすべてを点灯させなきゃいけないんだけど、設置場所が絶妙にいやらしくて、ちょっと泣きそうになった)

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森に生息する鳥ごとの鳴き声をすべて記憶し、よくわからん装置から流れてきた鳴き声がどの鳥のものであるかを答えたり……。
(ここはぶっちゃけ、視聴者のみなさんの力を借りてムリヤリクリア。おじさんには難しすぎたよ……。みんな、いつもありがとう 爆)

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もうね、途中の工藤さんと成沢さんのタダツグへのダメ出しもスゴくてね(苦笑)。しるべ石(地図)を頻繁に開きまくる方向オンチな僕に「今、それ開いてる場合!?」って的確なツッコミが入ったりして、なんかこう……ゲームDJ顔負けのタダツグいじりをしていただけました。僕的には大感謝! でも、お2人が心から呆れていなかったか、ちょっち心配(汗)。

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途中、設定イラストなんかも見せてもらえたり。眼福すぎるでしょっ!!

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んん!? この右上のメガネ……こいつどこかで……っていやいやいや。とにかく、こんなサプライズが起こってしまうのも、ある意味「つくった人がゲーム実況」ならではのだいご味ですよね。

さて、夜も更けて開発スタッフのみなさんがお帰りになられたあとも、成沢さんだけはスタジオに残ってくれて、ゲーム続行。

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大工のビーバー親方が失くしていた歯を見つけてきて、そのお礼に橋をつくってもらったり……。

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逃げていく虫をひたすら追いかけて追いかけて追いかけまくったり……。

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そうしてなんとか10人の神様をお助けしたところで、本日のプレイは終了ということに。うーん、なんとも絶妙な難易度と独特の世界観がたまらないこの『エンドネシア』。いつかおかわり実況をして、すべての神様を解放したいものですなぁ……。

ちなみに、恒例のグルメあみだも行ったわけですが。今回の項目には、僕にもDJにもよくわからん「マンゴータイム」なるものがありましてね。

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これは、何を隠そうカメラマンとしての一面を持つマンゴーちゃんが、成沢さんを被写体に、ステキなフォトグラフを撮影してしまおうという粋な企画だったんです。ここで撮影した写真に、マンゴーちゃんがその独特の感性でもって加工を施した1枚がコチラ!

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被写体:成沢理恵さん 写真:マンゴーちゃん 

ええ、本邦初公開のお写真でございます。ベタな表現で申し訳ないですが、成沢さんの持つ女性特有のやわらかな美しさと、オリエンタルな色気が主張し合う、とても素敵な1枚かと!

ちなみに、撮影したマンゴーちゃんからは

今回の写真では、月並みですが、女性の芯の強さ、そして繊細さを表しています。弱さや強さを知っているからこその強さを表現してみようと思いました

とのメッセージも預かっています。

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女性が女性を被写体にして撮影した写真」というのは、男性が撮影したものとはまた違った趣きがありますね……。ちょっと圧倒されました。

そして! 個人的に今回のグルメあみだ最大の当たり枠だったのがこちら!

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じゃじゃん! レティシアの塩チーズケーキ(なんか、RPGの回復アイテムみたいだな)!!

じつは、いわゆる「グルメブロガー」としての顔もお持ちの成沢さんが「都内屈指のチーズケーキ!」と太鼓判を押すのが、このレティシアさんの塩チーズケーキだそうで……(成沢さんのグルメブログ「メシクエ LV34」はコチラ)。

さっそく食してみると……。

なんか……塩味!? あ、新しい!!

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なんというか、ただ甘いだけのケーキとはひと味違うっていうか? 絶妙なソルト具合が、よりケーキの風味や甘さを引き出すっていうの? とにもかくにも……

うめえええええええええええ!!!!

我ながら語彙の少なさに泣けてくるわけですが、ほんとにおいしいこと間違いなしです。

今思うと、このレティシアの塩チーズケーキって、なんだかとっても『エンドネシア』に似ているんですよ。ただベタ甘いだけのバランスじゃなくて、ときにしょっぱさとか、すっぱさとか、辛さとか、とにかくひと味違ったスパイスを混ぜ込んで、それが結果的に面白さ(ケーキでいうところの「うめええええええ!」)に繋がるってところが。

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エンドネシア』のみならず、名作と呼ばれるゲームには少なからずそういう部分があるように思います。

これってもしかすると、人生も一緒なのかもしれませんね。先の予想がつく平坦な道よりも、酸いも甘いも色々噛みしめつつ歩く未開拓の道をいくほうが、ある意味楽しいのかもしれません。

ゲームDJにそう言ったら、「そんなん当たり前やんかっ!」って笑われそうですけど。なんといっても、スクエニの部長を突然辞めて、シシララTVを立ち上げるような破天荒な道をいく人ですからねぇ……。ホント「人生はゲームである」を地でいってるわ、あの人(笑)。

人生=ゲーム≒塩チーズケーキ」という方程式が成り立った(?)ところで!

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そんなゲームDJがプロデュースするシシララTV。次回(10月26日)の「つくった人がゲーム実況」は、CAPCOMの『シャドウ オブ ローマ』をお届けします!


スタジオにお越しくださるつくった人ゲストは、CAPCOMの江城プロデューサー
新オフィスになって初めての「つくった人がゲーム実況」。今回はどんなサプライズが巻き起こるというのか……今からお楽しみに!

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